AI補正でも直せない! ニュース番組の端の人が太って見える理由とは
テレビのニュース番組を見ているとき、最初は画面中央で話していたアナウンサーがフリップの右横へ移動したところ、なんとなく太めに感じられた……そんな経験がある人は多いはず。どの番組、どのチャンネルでも似たような傾向を感じますから、そういうもの、と安易には片付けられませんよね。
このテレビ番組の横端に映る人物は太って見えがちな問題の原因は、スタジオ収録で使われることが多い広角レンズの特性にあると考えられます。広角レンズで人物を大きく映そうとすると、画面端では被写体が斜め方向に広がり、結果として少し太ったように見えてしまうのです。これはレンズの歪みなど品質に起因する問題ではなく、そもそも広角レンズが「遠近感の誇張」を目的にしていることが原因といっていいでしょう。
太って見えることには、広角レンズに特有の歪曲収差による影響も含まれますが、その影響を低減するとされる低歪曲レンズを使っても問題は解決されません。実際、最近のスマートフォンの多くは、AI/機械学習の成果をふまえ、広角カメラでソフトウェアレベルの歪み補正を行っていますが、画面端の歪みは抑えられるものの完全になくなるわけではありません。
つまり、広い画角でスタジオ全体を収めたい、狭いスタジオを広く見せたいという目的のため広角レンズを使う以上、画面横端に映る人物が太って見えがちな問題を根本的に解決することはできません。推しのアナウンサーが画面の端に現れたときには、"引き算" して見ることにしましょう。
