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USBや電源ケーブルについている「謎のこぶ」の正体とは?

公開日 2026/04/15 06:40 海上 忍
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USBケーブルやACアダプタのケーブルに、こぶ状の物体を見つけたことはありますか? そう、あの円筒状の物体です。名称は「フェライトコア」、飾りでもおまじないでもない、れっきとしたノイズ対策用の部品です。

Image:Artspirs/Shutterstock.com

そのフェライトコア、バラ売り(3〜5個くらいのまとめ売りも)されていることをご存知ですか? よく見かけるフェライトコアはケーブルに装着済で、製品によっては皮膜ごとケーブルと一体化していますが、バラ売りでもフェライトコアの特性は同じ、ごく普通のケーブルに "後付け" することも可能です。

ケーブルにフェライトコアを取り付けると、発生した電磁ノイズをエネルギーとして吸収、熱に変換することでノイズを抑制します。特に高周波ノイズに対し有効とされ、映像/音声信号の乱れを抑えたり、電波障害を取り除いたりといった効果を期待できます。

具体的な例としては、データ通信用ケーブルが挙げられます。実際、家庭用インターネット回線にADSLが広く利用されていた時代は、ノイズ低減と通信速度改善のためモデムのモジュラーケーブルにフェライトコアを取り付けていました。現在ADSLは廃れましたが、徹底的なノイズ対策が施された製品はともかく、LANケーブルにも一定の効果を見込めます。

フェライトコアのないACアダプタのケーブル、USBケーブルも効果的です。スイッチング方式のACアダプタの場合、周囲のWi-Fi機器やBluetooth機器に悪影響を与えるほどの高周波ノイズを発することがありますが、それを抑制する効果を期待できます。USBケーブルの場合、高周波ノイズが乗るとエラーや再送が発生するほか、コモンモードノイズを伝えてしまうことがありますが、フェライトコアはそれらに対し有効です。

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