耳がすごい気持ちいい…! ASMRをiPhoneで楽しむ「必須設定」とは?
YouTubeに「一定音量」という設定項目がある、というか増えていることにお気付きでしょうか?2023年末頃から段階的に導入され始め、2025年現在はiPhoneアプリも含めて導入済みの共通設定となり、標準でオンにされているようです。
その「一定音量」ですが、ヘルプページの説明によると、「小さい音と大きい音のバランスを維持し、継続的に音量を調節することで音量を均一にする機能」とのこと。
音圧が小さい音の音圧は大きく、音圧が大きい音の音圧は小さく調整することで、小さな音は聞き取りやすく、大きな音はうるさくなくするというのがこの設定の狙いと思われます。何やら嬉しい新機能っぽいですよね。実際その狙い通りの効果が発揮される場面も多いことでしょう。
ですが場合によっては、動画の制作者が意図して綿密に調整した音量バランスが崩れることで、音声が逆に聞き取りにくく、あるいはうるさくなってしまったりすることもあります。
その弊害が顕著に現れやすいのは例えばAutonomous Sensory Meridian Responseなコンテンツ。つまりASMRコンテンツです。雨音などの細やかな音から落ち着きを得る。音の方向や距離が立体的に再現されるダミーヘッド音源ならではの没入感に浸る。そういったコンテンツにおいてその音声の音量が一定化されてしまうと、魅力である細やかさや立体感が損なわれてしまいます。台無しです。
またもっと一般的なコンテンツ、例えば雑談配信や解説動画などでも、問題が起きることがあり得ます。例えば配信者は背景にうっすら小音量でBGMが流れるように調整しているのに、一定音量設定によってその音量が引き上げられてしまえば、ちょっとした無言の隙間などでBGMが妙にうるさくなってしまったりするわけです。
あとは「歌ってみた」などの音楽系動画でも、音楽においては音の大小も表現として大切な要素ですから、それを勝手に変更されるのは困りもの。前述のヘルプには「この機能は、YouTube Music と公式ミュージック ビデオではオフになっています」との記述があるので、それらにおいてはその問題は自動で回避されるようですが。
ということで「一定音量」の設定は、有効な場面はもちろんあるのですが、無視できない副作用もあり、万能ではありません。メリット/デメリットを理解した上で、ユーザー各自がオン/オフを判断するべき設定です。
それが冒頭で述べたように現状では「標準でオン」にされているようなので、実際どうなっているのか改めて確認し、オン/オフかを自分で選択しておきましょう。
再生画面右上の歯車アイコンをタップして設定メニューを表示。そこから[その他の設定]を選び、その中にある[一定音量]のオン/オフを選択です。
