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【連載】ガジェットTIPS

見た目が同じなボタン電池、「LR1120」と「LR55」どちらを買えばいい?

公開日 2022/12/29 07:30 海上忍
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円筒形で直径より薄い乾電池、「ボタン電池」。より薄いタイプの「コイン電池」もありますが、両者を分ける基準は薄さではなく主要素材で、本邦メーカーの多くはアルカリ素材のものをボタン電池、リチウム素材のものをコイン電池と呼んでいます。

型番の命名ルールは、先頭の文字が電池の種類、2文字目が形状、続けて国際規格に基づいた寸法となります。「LR55」のボタン電池を例にすると、先頭が「L」だからアルカリ系、2文字目が「R」だから円筒形、3-4文字目が「55」だから外径11.6mm/高さ2.05mm、などとJISの規格書(JIS C 8500)を見ればわかります。

※画像はイメージです(Image:popular business/Shutterstock.com)

しかし、店頭でLR55のボタン電池を選ぼうとすると気になる存在が。ほぼ同サイズと思われるボタン電池には「LR1120」と書かれているではないですか! パッケージに「LR55」と書かれた製品を探しても見当たらないから「LR1120」を買おうと思うけれど、入らなかったらどうしよう、などと悩むこと必至です。

実は、LR1120とLR55はサイズ同等品。本邦電池メーカーの多くは、形状/サイズの記号と一致する製品型番を使用しており、LR55に対応する型番はLR1120なのです。

そのため、パッケージをよく見れば「サイズ同等品」などとしてLR55が記載されているはず(記載していないメーカーもあります)。電池の容量/性能は別としても「LR1120」と「LR55」のサイズは同じ、電池を入れる場所には確実に収まります。

パッケージをよく見ると、下の方に「同等品」の表示が

なお、LR1120とのサイズ互換品はD191A(DURACELL)、191(ENERGIZER)、V8GA(VARTA)などと海外メーカーでは型番が異なります。WEBサイトに対応表を掲載している電池メーカーもありますから、チェックしてみましょう。

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