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【第22回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

見逃しているならサブスクでチェック! 実は意外と奥深い、隠れた名作『ピーターラビット』の世界

公開日 2022/08/05 06:30 ミヤザキタケル
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サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2018年の公開作『ピーターラビット』をご紹介します!

『ピーターラビット』(2018年・アメリカ)
(配信:Amazon Prime Video / U-NEXT / hulu / dTV)

『ピーターラビット™』デジタル配信中 Blu-ray 2,619円(税込)/DVD 2,075円(税込)発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

世界中で愛されるビアトリクス・ポターの絵本「ピーターラビット」初となる実写映画化作品。イギリスの湖水地方。人間の友達・ビア(ローズ・バーン)や愉快な仲間たちに囲まれ、楽しく暮らすピーターラビット(ジェームズ・コーデン)。そんなある日、ロンドンから動物嫌いのマクレガー(ドーナル・グリーソン)がやってきたことで事態は一変!動物たちを追い払おうとするマクレガーとピーターたちの争いは次第に激しさを増していき…。

(C)2018 Columbia Pictures Industries, Inc., 2.0 Entertainment Financing, LLC and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved. | PETER RABBIT and all associated characters ™ & (C) Frederick Warne & Co Limited.

「子供向けの映画」「観なくても大丈夫」、そんな風に考え本作をスルーしてしまう人がいると思う。しかし、愛らしい容姿に反してヤンチャなピーターのように、本作もまたポスターや予告編だけでは読み取ることのできない魅力が大いに宿っている。何度も衝突を繰り返すピーターとマグレガー。そのコミカルなやり取りが笑いを誘う場面も多々あるが、物語の根底にあるものは非常に重い。

(C)2018 Columbia Pictures Industries, Inc., 2.0 Entertainment Financing, LLC and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved. | PETER RABBIT and all associated characters ™ & (C) Frederick Warne & Co Limited.

やられたからやり返し、やり返されたから再びやり返す。そんな報復の連鎖は、戦争映画の類いで垣間見えてくるものと遜色ない。子供が観ても楽しめるが、実は大人が目にしてこそ強く響く要素がふんだんに盛り込まれた隠れた名作なのです。続編もオススメ!

(C)2018 Columbia Pictures Industries, Inc., 2.0 Entertainment Financing, LLC and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved. | PETER RABBIT and all associated characters ™ & (C) Frederick Warne & Co Limited.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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