HOME > レビュー > レオナルド・ディカプリオのキャリア転換作! バレたら「死」の潜入捜査を描いた『ディパーテッド』

【第19回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

レオナルド・ディカプリオのキャリア転換作! バレたら「死」の潜入捜査を描いた『ディパーテッド』

2022/07/15 ミヤザキタケル
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2006年の公開作『ディパーテッド』をご紹介します!

『ディパーテッド』(2006年・アメリカ)
(配信:hulu / Netflix / U-NEXT / dTV)

「ディパーテッド」Huluで配信中。(C)Warner Bros. Entertainment Inc.

香港映画『インファナル・アフェア』をリメイクしたマーティン・スコセッシ監督作。マフィアのボス・コステロ(ジャック・ニコルソン)を逮捕するため、マフィアへの潜入捜査を命じられた警察官・ビリー(レオナルド・ディカプリオ)。幼い頃からコステロの援助を受け、内通者として特別捜査課に配属された警察官・コリン(マット・デイモン)。それぞれに目的を果たそうとしていく中で、やがてスパイの存在が明るみになり…。

「ディパーテッド」Huluで配信中。(C)Warner Bros. Entertainment Inc.

素性がバレる=死。そんな極限状態に晒される男たちの姿に終始ハラハラさせられる本作だが、別の要素にも注目して欲しい。今では確固たる地位を確立する名優・ディカプリオ。本作以前は若かりし頃の美青年のイメージを拭えず、主演作であるにも関わらず主演男優賞に共演者がノミネートされるなど、苦難の日々が続いていた。が、現在の屈強で強面な役柄もこなすイメージを獲得するに至ったのは、本作で見せる荒々しくも繊細な名演による恩恵が大きい。

「ディパーテッド」Huluで配信中。(C)Warner Bros. Entertainment Inc.

また、数々の名作を残しながらもアカデミー賞と無縁であったスコセッシ監督が、作品賞・監督賞を含むアカデミー賞4冠に輝いており、本作は彼らにとって大きな意味を持つ作品と言っても過言ではない。

(C)Warner Bros. Entertainment Inc.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE