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【連載】ガジェットTIPS

人気上昇中のネットワークカメラ、選ぶときは「ONVIF」かどうか調べよう

2022/03/20 海上忍
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家庭向け固定設置型ビデオカメラといえば、以前は監視用・防犯用がメインでしたが、現在ではもう少し柔らかい用途で人気です。室内に設置して不在時のペットの様子を確認するなど、インターネットに接続することで遠隔地からの見守りを可能にする「ネットワークカメラ」が、急速に存在感を高めています。

そんなネットワークカメラは、他のハードウェア/ソフトウェアとの連係が身上。メーカーの垣根を超えて制御信号/通信プロトコルや接続インターフェイスの規格を統一することはユーザーの利益となり、利便性も向上します。

ネットワークカメラが、急速に存在感を高めています(画像のTP-Link「Tapo C100」はONVIFのプロファイルSをサポート)

そこで設けられた規格が「ONVIF(Open Network Video Interface Forum)」。アクセス制御の設定、アラームの管理やドアアクセス制御、動画フォーマットやメタデータの取り扱いなどを「プロファイル」としていくつかに分類/定義し、それに準拠することで互換性を担保しようというわけです。

ONVIFが定めるプロファイルに対応したネットワークカメラは、1つのソフトウェア/アプリで管理できるため幅広く利用できます。異なるメーカーのネットワークカメラや周辺機器でも組み合わせて利用可能になるため、ユーザーの選択肢も増えます。

さらに、ONVIFをサポートするのはカメラだけではありません。NAS(Network Attached Storage、ネットワーク接続型HDD)にもONVIF準拠の録画機能を備えたものが多く、同じくONVIF準拠のネットワークカメラ・監視カメラを組み合わせれば、長時間録画に対応した監視カメラシステムをリーズナブルに構築することが可能です。

超・長時間録画が可能になれば、庭先へときどき遊びに来る野鳥の様子をキャッチする、といった防犯以外の目的にも活用できますから、ネットワークカメラの活用範囲が広がるはずですよ。

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