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【連載】ガジェットTIPS

手ブレ補正機能があるスマホにも「ジンバル」は必要?

2022/02/17 海上忍
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片手で握る棒の先にカメラを固定し手ブレを防ぐ「ジンバル」。一眼レフカメラやスマートフォン向けに多数の製品が販売されています。特にスマートフォン向けの場合、セルフィー撮影用のいわゆる自撮り棒を兼用できるため、ビデオ撮影におけるマストアイテムとして知られています。

ジンバルの手ブレ防止効果は抜群ですが、最近では手ブレ補正機能搭載をうたうスマートフォンも登場しています。スマートフォンに手ブレ補正機能があればジンバルはいらない? どちらも手ブレ補正をうたっているけど機能差はある? 両者の違い、気になりますよね。

スマホ用ジンバルの一例、DJI「OM 5」

ジンバルとスマートフォンの手ブレ補正の違いは、ざっくりいうと「本体を動かすかレンズだけを動かすか」にあります。

ジンバルの手ブレ補正は、スマートフォンのカメラの向きが一定になるよう本体を動かしますが、スマートフォンの手ブレ補正は内蔵のジャイロセンサーで揺れを検知し、それを打ち消す方向にレンズを移動させます(レンズシフト方式)。イメージセンサーを動かすセンサーシフト方式を採用した機種も増えつつありますが、2022年1月現在、スマートフォンで採用している製品は多くありません。

効果の大きさにも差があります。ボディ内の空間に限りがあるスマートフォンの場合、わずかな距離しかレンズを動かせません。それに対し可動域を大きくとれるジンバルは、ブレを打ち消すパワーが大きいメリットがあります。

そのため、手ブレ補正を装備するスマートフォンといえど、ジンバルを利用する価値はあります。ドローンに採用されているジャイロセンサーの技術を利用した製品、専用アプリを使うことで被写体を追従する撮影モードを備えた製品など、選択肢は豊富にありますよ。

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