【連載】ガジェットTIPS

“乾電池式”モバイルバッテリー、スマホも充電できる? できない?

海上忍
2019年12月27日
外出前の充電をうっかり忘れ、気がつけばバッテリー切れ...スマートフォンあるあるの1つです。そのためにモバイルバッテリーを持ち歩く人が増えているものの、その充電を忘れてしまうこともありますから、結局のところ充電忘れを完全に回避することはできません。

そんな突然の事態に役立つのが「乾電池式モバイルバッテリー」。乾電池を用意すれば一瞬で満充電状態になるわけですから、充電し忘れとは無縁ですし、乾電池ならばいつ・どこでも入手できる安心感があります。充電式の乾電池を利用すれば、運用コストも節約できます。

その乾電池式モバイルバッテリー、コンビニエンスストアや百均ショップで売られていますが、なにも見ずに購入すると、肝心のスマートフォンの充電に使えないかもしれませんよ。

理由の1つは、電圧不足。多くのスマートフォンは、USB経由での充電が想定されていますから、最低でも5V/500mAが必要です。しかし、単3/単4を2本使うタイプの乾電池式モバイルバッテリーは、そのままでは出力が約3V(乾電池1本が1.5V×2)で5Vに遠くおよびませんから、内部で昇圧を行います。

4本タイプではグリーンハウス「GH-BTB34A」のように、5V/1A出力対応のモデルもあります

5Vに昇圧すれば、かろうじてスマートフォンの充電に使えますが、乾電池2本では昇圧したとしてもパワー不足。コネクタの接触抵抗などロスを考えると、乾電池3本以上を使う製品でないと安定して5V/500mA以上を出力するのは厳しいでしょう。5V/500mAを出力できたところで、いまどきのスマートフォンを充電するにはかなり低速なことを覚悟しなければなりません。

もう1つ、ケーブルの問題もあります。乾電池式モバイルバッテリーにはUSBケーブルが付属していないものが多く、別途用意しなければなりません。乾電池とUSBケーブルをあわせて購入することを考えると、コストパフォーマンスの観点で厳しく、スマートフォンを充電する目的にはあまり適さない製品カテゴリだと言わざるを得ません。

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