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【連載】ガジェットTIPS

テレビのAndroid、スマホのAndroidとどこが違うの?

2019/05/07 海上忍
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いくつかのテレビメーカーは、薄型テレビの基本システム(OS)に「Android TV」を採用しています。スマートフォン/タブレットに採用されているのも「Android OS」ですから、類似点・相違点はなにか、気になるところかもしれません。

スマートフォン向けのAndroid OSは、ソフトウェアの設計図(ソースコード)を公開している「AOSP(Android Open Source Project)」をベースに、GmailやGoogle PlayなどのアプリやGoogleの各種クラウドサービスを追加した構成となっています。スマートフォンベンダーは、そこに独自の機能を追加できますが、Googleが定めるレギュレーションを満たしGMS認証(Google Mobile Service Certification)を獲得しなければ「Android OS」は名乗れません。

Android TVはAndroid OSと基礎部分の多くが共通なものの、機能や操作性は異なります

Android TVも仕組みは同じで、AOSPにGoogleのアプリ/サービスを載せてGoogleの認証を獲得した基本システムです。ターゲットは薄型テレビやセットトップボックスで、外観および操作性(GUI)はスマートフォンと異なるものの、アプリの互換性は保たれます。

Android TV向けアプリ開発に使用されるフレームワーク(ライブラリ)はAndroid OSと共通のため、スマートフォンとテレビのどちらでも動作するアプリを作ることができ、作業工程の多くは共有可能です。Androidスマートフォン向けに開発したアプリを、それほど手間をかけずテレビ向けに転用できることがメリットです。

ただし、Android TVはAndroid OSとGoogleの認証基準が異なるうえ、テレビ視聴に関する各種機能(チューナーの制御や映像処理)、リモコンを主体としたユーザインターフェースへの最適化が行われるため、操作したときの印象は大きく異なります。

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