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【連載】ガジェットTIPS

iCloudやGoogle Driveなど、「クラウド」の実体はどこにある?

2019/02/21 海上忍
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近ごろのスマホでやたらと目にする「クラウド」という言葉。前後の文脈から、インターネット上のどこかでなにかが作動していて、スマホとさかんにデータをやり取りする存在だろう、とアタリを付けている人も多いはず。おおむねそれで正解ですが、その実体がどこにあるかと問われると……説明できますか?

「クラウド」は便利な言葉で、スマホやパソコンで利用するインターネット上のサービス(なんらかの機能を提供するソフトウェア)を、雲というふんわりとしたイメージで説明します。処理が複雑化したうえネットワークを介して連携する機能/サービスが増えたため、エンドユーザには「雲の向こう(インターネット)でよろしくやってくれる便利な存在」と認識してもらえばOKというわけです。

「クラウド」の実体は?

しかし、ソフトウェアである以上、必ずどこかのコンピュータで処理が行われています。iCloudやGoogle Driveといった大規模クラウドサービスの場合、それは「データセンター」と呼ばれるIT機器が集約された巨大施設が担います。クラウドすなわちデータセンターという意味ではありませんが、大量のプログラムを高速に並列処理でき、24時間365日安定して電力供給や温度管理が行えるのは、データセンターをおいて他にありません。

しかも、データセンターは複数あります。GoogleにしてもAppleにしても、世界各地にデータセンターを設置していますし、多くの場合連携して動作するよう設計されています。基本的には、アクセスした場所から物理的に近いデータセンターが利用されますが、処理の一部が遠方のデータセンターに委託されることは珍しくありません。

このように、プログラムの処理やデータの保存がインターネットを介し分散されることがクラウドサービスの本質です。まさに雲を掴むような話ということでクラウド、それでいかがでしょうか。

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