【特別企画】アコースティックラボ主催「第52回Acoustic Audio Forum」密着レポート

スピーカーが“生き生きと鳴る”「AL式オーディオルーム」の魅力とは?部屋づくりのプロが徹底解説

編集部:小野佳希

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2018年08月16日
販売店での試聴やイベントでしっかり音を確認してからスピーカーやアンプを買ったのに、いざ自宅に設置してみたらなんだか印象が違った…という経験はないだろうか。その原因には、組み合わせる機器もさることながら、設置している空間そのもの、つまり“部屋”が大きく関係している。

そんな“オーディオにおける部屋の重要性”を体験できるイベントがある。オーディオファン向け物件を多数手がける防音工事会社、アコースティックラボが定期的に開催している『Acoustic Audio Forum』だ。先日行われた最新回では、まさにそのスピーカーを鳴らし切るための部屋づくりのポイント解説に加え、同社が手がけた物件の実例紹介、さらにはスフォルツァートのネットワークプレーヤー最新モデル試聴も実施された。


■オーディオ再生に適した「AL式オーディオルーム」とは?

リビングとバスルームで鼻歌の響き方が違うように、音は部屋による影響を大きく受ける。それは、壁や床、天井の材質の違いなどによって音の反射の仕方が異なるからだ。このことを考えれば、オーディオで高音質を追求する際には部屋のつくりにも配慮する必要があることがよくわかる。

アコースティックラボは「部屋もオーディオシステムの一部」だと部屋の重要性を長年訴え続けている。ただ単純に防音性能を上げるのではなく、オーディオに最適な響きを持つ防音工事ができるのが同社の強みだ。

そんな、オーディオに適した部屋をつくる際の条件が、主に「寸法比」と「剛性」。縦幅・横幅・天井高の比率を、定在波が偏在しないよう計算して設計することに加え、壁や床が振動して変に音を吸収してしまわないよう剛性を高めるのだ。

そしてもうひとつ重要なのが残響時間。音楽スタジオなどでは、あまり音が響かないデッドな空間にすることも多いが、同社では、オーディオリスニング用途には音が比較的響くライブな部屋づくりを推奨しており、実際に依頼者たちからも非常に好評なのだそうだ。

現代建築における代表的な残響時間のパターン

同社では、こうした寸法比、剛性、響きを考慮した部屋づくりを、社名のアコースティックラボ(Acoustic Lab)にちなんで「AL式オーディオルーム」として提唱していくという。

AL式オーディオルームでは低音域の残響を一般的なものより長めにとる点が特徴のひとつ

■「響きのバランス」を計算した部屋づくりで“スピーカーを生き生きと鳴らす”

イベント会場となったのは、そんなAL式オーディオルームの代表例である同社ショールーム「蔵前ヴィレッジ」。前回までの参加者からの疑問や質問をもとに部屋づくりのポイントを解説する「オーディオルームの音響アラカルト」、同社が注目するオーディオ機器の試聴、そして同社が過去に手がけた実例紹介という3パート構成で進行された。

注目機誕生にAL式オーディオルームが貢献

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