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あのサービスが想像以上の強さ

“本当にアニメに強い” のはNetflixかAmazonか? 「覇権アニメ」の見放題状況を比較した

公開日 2018/08/02 07:30 編集部:押野 由宇
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オリジナル作品においては、もう完全にNetflixが勝っている。ざっと次のようなタイトルが、Netflixでしか観られないオリジナル作品としてヒットした。

「バキ」
「Devilman Crybaby」
「LOST SONG」
「B: The Beginning」
「A.I.C.O. Incarnation」
「ソードガイ The Animation」
「悪魔城ドラキュラ −キャッスルヴァニア−」
「ヴォルトロン」
「ネオ・ヨキオ」

またオリジナルの『聖闘士星矢』についても制作・配信が発表されているし(関連記事)、「ソードガイ」や「悪魔城ドラキュラ」はシーズン2が告知されたばかり。これからも数を増やしていくだろう。

Netflixがオリジナルアニメを謳い始めたころ話題となった「Devilman Crybaby」や、「B: The Beginning」は特にオススメ。これらのためにNetflixの1ヶ月無料体験を試してみても良いくらいだ。なお、「B: The Beginning」も続編の制作が決定している。ちなみに両作品とも、ちょっと血の量が多いので、小さいお子様の鑑賞にはご注意いただきたい。

Amazon Prime Videoでは、「クレヨンしんちゃん外伝」がオリジナル作品として配信される。ほかはちょっと見当たらなかった。オリジナル作品はバラエティ番組に力を入れ、アニメは人気の既存作品を引っ張ってくるという戦略がはっきり伝わってくるし、それはそれで良いと思う。

さて、両サービスの駆け引きがモロに反映されるのが独占配信作品だ。特に新しいコンテンツについては、独占タイトルの奪い合いのような状況となっている。

Amazon Prime Videoは2018年の夏アニメとして「BANANA FISH」「ぐらんぶる」「ハッピーシュガーライフ」「邪神ちゃんドロップキック」「アンゴルモア元寇合戦記」「殺戮の天使」「七星のスバル」を、2018年春アニメでは「蒼天の拳 REGENESIS」「魔法少女サイト」「ヲタクに恋は難しい」を独占配信している。

一方のNetflixは、2018年の夏アニメでは「Fate/EXTRA Last Encore イルステリアス天動説」、2018年春アニメは「重神機パンドーラ」「奴隷区 the Animation」「ピアノの森」「ひそねとまそたん」を独占配信。また今後の予定として、2019年春に「ULTRAMAN」、2019年の「ケンガンアシュラ」を独占配信することを発表している。

ただし、配信当初は独占としていても、いつのまにか他のサービスで配信されているというケースもある。例を挙げれば「甲鉄城のカバネリ」から「ノイタミナ」枠の作品をAmazon Prime Videoが独占配信すると発表されていたが、その「甲鉄城のカバネリ」は最近Netflixに追加された。

しかし、「冴えない彼女の育てかた♭」はNetflixにはない。新しい作品だからかと思いきや、「甲鉄城のカバネリ」と同じく2016年放送の「バッテリー」もない。こうなると作品によって異なるとしか言いようがない。

このような状況から、独占配信への力の入れ具合は、Amazon Prime VideoとNetflixはイーブンと言って差し支えないだろう。

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