パナソニック/日立をチェック

平成シェーバー探検記(後編)刃の駆動方式や肌当たり、洗浄/消臭機能など進化した各社製品

多賀一晃(生活家電.com)

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2016年05月18日
男性諸兄はほぼ毎日おこなっているであろう「ひげ剃り」について、各社の考え方とアプローチを探っていく企画「平成シェーバー探検記」。前回はフィリップスとブラウンについてご紹介した。今回は日本メーカーであるパナソニックと日立について見ていこう。

パナソニック

パナソニックのシェーバー“5枚刃ラムダッシュ”を見ると、私は平成のシェーバーの典型だなぁと思う。当然こだわっているのは、「肌へのやさしさと深剃り」。何たって5枚刃、見事にヘッドが大きい! でも肌に当てても、刃というイメージが全くしない。何か柔らかく変形する金属板が当たっている感じだ。

パナソニック ラムダッシュ ES-LV9A

この企画で紹介するシェーバーの中で、ブラウンとパナソニックは「往復式」を採用している。が、この2社、肌当たりがまるで違うのだ。それは、刃の構成などの違いもあるが、大きいのは「ヘッドの動き」。ブラウンが進行方向に沿った前後であるのに対し、パナソニックは横方向へもヘッドが動く。これはパナソニックがヘッドの中にモーターを入れていないからできる芸当だ。

クイックスリット刃・くせヒゲリフト刃・フィニッシュ刃の3種5枚の外刃を搭載した独自の5枚刃システム

5枚刃は肌に当たる面積が大きい。これは一カ所に力が掛からないということだが、逆に浮く部分が発生する可能性があるわけだ。それを回避するためにヘッドをいろいろな方向に動かすのだが、5枚刃ラムダッシュは大きなヘッドが実に見事に動く。

上下・左右に加え前後にも動く3Dアクティブサスペンションを採用

そして、あと1つの重要事項が、刃の鋭さ。日本の刃物の切れ味は世界でも定評があるが、パナソニックの刃は自社工場内で1つ1つ丁寧に作っているとのこと。その鋭い刃をリニアモーターで高速に動かすのだ。

パナソニックの刃は自社工場内で1つ1つ丁寧に作っている

実際に使ってみたが、5枚刃ラムダッシュにひげが引っ掛かる感触はない。実に見事な切れ味。ちょっと感心してしまった。

1つ1つはオーソドックスな技術。が、そのレベルがスゴい。オーディオでいうと……そうそうパナソニックはオーディオも展開しているのだった。ラムダッシュの使い心地からは、パナソニック製品で聴くハイレゾの気持ち良さを連想した。音の隅々まで神経が行き届いているように、隅々までよく考えられているのだ。

さて、デザインはかなり尖った感じ。これはヘッドの動きを妨げないようにしたためあろうが、ヘッドの存在感が際立つ。質感を高めるため、いろいろなところにメタルパーツが使ってあるのも特徴。

オトコの小道具に必要条件はいろいろあると思うが、その中の1つは「タフ」であることだ。新品がイイという人もいるが、上手く使い込まれた小道具は底光りがするし、オーナーにもいい塩梅である。手に馴染んだ時期が長いものは銘品という称号を得る。今回のメタルパーツ使いは、より長く使ってもらえることも考慮しているとのことだ。

ちなみに5枚刃ラムダッシュは水洗いはOKだが、お風呂剃りはできない。それは3枚刃ラムダッシュの対応となる。以前テストした時は、5枚刃のドライ環境の方が3枚刃をお風呂で使った時より気持ちよかったことを付記しておく。これはシェーバーという商品にさらに「気持ち良さ」という今までにない項があることを示しており、更なる向上が期待できると思われる。

続いて日立“ロータリージーソード”をチェック

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