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山之内 正氏と聴き慣れた音源を比較試聴!

女優&家電スタイリスト・元SDN48の奈津子が初体験!アナログレコードとハイレゾの違いって?

公開日 2016/03/23 10:04 講師:山之内 正/構成:安蔵靖志
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いよいよ試聴!「ハイレゾ音源」との違いも分かるか……?

続いて、いよいよ試聴に移ることにしよう。

奈津子「これ、すごく高そうですよね……」

「アナログレコード講座」の緊張感が少しほぐれてきた奈津子さんがつぶやいた。今回試聴したTN-570は人造大理石とMDF合板を組み合わせた筐体を、プラッター(レコードを載せて回転させる部分)にはクリアなアクリルを採用している。実勢価格12万円前後と決して安くはないが、それを軽く超える高級感とスタイリッシュさを兼ね備えた印象だ。

TEAC「TN-570」は人造大理石とクリアなアクリルの質感から高級感漂う外観だ

奈津子「男性的な感じですけど、とてもオシャレですね!」

TN-570はモーターとプラッターをベルトでつないで駆動する「ベルトドライブ方式」を採用。回転精度を高めるためにプラッターの回転数を検知する光学センサーを内蔵し、早すぎたり遅すぎたりするとモーターを制御する回転数自動調整機構「PRS3」(Platter Rotation Sensing Servo System)も内蔵している。

TN-570は「ベルトドライブ方式」を採用。回転数自動調整機構も備えている

奈津子「あれっ? これ『ハイレゾロゴ』が付いていますね!」

奈津子「アナログレコードなのに、ハイレゾロゴ?!」

TN-570には、日本オーディオ協会が制定した「Hi-Res(ハイレゾ)」ロゴが付与されている。アナログ出力だけでなく、ADC(アナログ・デジタル・コンバーター)を内蔵しており、CDを超える音質でのデジタル出力が可能なのだ。

USBからパソコンなどに出力する場合はほぼCD音質(48kHz/16bit)だが、光デジタル出力の場合は最高192kHz/24bitでのハイレゾ出力が可能となっている。

背面に光デジタル端子やUSB端子などを備えており、読み取ったアナログレコードの信号を最高192kHz/24bit PCMとしてデジタル出力することができる

山之内「アナログ出力にもフォノイコライザーを通すものと通さないものの2種類があり、デジタル出力も光とUSBの2種類がある。それによって接続する機器も変わるので、いろいろな要素によって音の違いが楽しめるというわけですね。その上カートリッジを変えたり、ターンテーブルシートを変えたりすれば、さらに音が変わってきます」

ここで「ターンテーブルシート」についても説明しよう。プラッターとレコードの間には、一般的に「ターンテーブルシート」と呼ばれるフェルト製やゴム製のシートを敷いて聴くことが多い。不要な振動を抑える目的で用いるものの、フェルトやゴムはレコードの大敵である静電気を帯びやすい。そこでTN-570には和紙を用いたターンテーブルシートが付属する。和紙は帯電しにくい素材のため、静電気がホコリを吸い寄せることを防ぐという。シートの有無で音を比較してみたり、シートを別の素材に変えたりすることでも音の違いを楽しむことができる。

ターンテーブルとアナログレコードの間に敷く「ターンテーブルシート」も、音が変わる要因のひとつ。TN-570には和紙を使ったものが付属している


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