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PRノイキャン搭載“開放型” ワイヤレスヘッドホンを聴く

オーディオテクニカ「ATH-AL5NC」速攻レビュー!「開放型なのにノイキャン」な新提案に評論家も「これはいい」

公開日 2026/09/11 06:30 野村ケンジ
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ATH-AL5NC 音質チェック

とはいえ、開放型ヘッドホンといえば大いに期待したいのはやはり音質だろう。

もともと開放型ヘッドホンは、密閉型ヘッドホンやカナル型イヤホンに対して歪みや付帯音の少なさ、素直な帯域バランスなど、優位なポイントが多い。そのため、音質重視の上級モデルでは開放型を採用する傾向が多く見られ、実際に良好なサウンドを楽しませてくれる製品がいくつもある。

照明にかざしてみると開放型のため光が漏れて見える

オーディオテクニカでも、“真の開放型” トゥルーオープンエアーオーディオ(True Open-Air Audio:TOA)というコンセプトで作り上げられたフラグシップ開放型ヘッドホン「ATH-ADX7000」を頂点とした、上級クラスの開放型有線ヘッドホンADXシリーズを展開している。

資料を見てもそれに繋がる記述はないものの、トゥルーオープンエアーオーディオの技術やノウハウが大なり小なりATH-AL5NCにも活かされているのが類推できる。それは音を聴いてみると分かる。

基本的なプロポーションは、インパクトある伸びやかな高域と充分な量感の低域が特徴。メリハリ表現はしっかりしているが、低域が迫力と質感を絶妙なバランスで纏め上げているなど、クリアなれど刺激的過ぎないサウンドキャラクターを持ち合わせている。

結果、ヴォーカル系が聴きやすい。Aimerは、彼女ならではのややハスキーで大人っぽい歌声が優しく語りかけてくれるし、キレのよいドラムによってグルーブ感溢れる演奏が楽しめる。さらに特徴的だったのがReoNa『シャル・ウィ・ダンス?』だ。

こちらは歌声が際立ちつつ、金管楽器や弦楽器などのアコースティック演奏もしっかり存在感を主張。それらを打ち込み系の音が全体をリズミカルにまとめてくれるので、普段よりも臨場感溢れるサウンドに感じられた。

男性ボーカルやJ-POP/K-POPとも相性良好

男性ヴォーカルも良好だ。米津玄師もMrs.GREEN APPLEも、ニュートラルな声色の魅力的な歌を聴かせてくれる。Creepy Nutsも、聴き慣れたノリの良い音楽を存分に楽しませてくれる。

このようにJ-POPとの相性はなかなか良好だが、もっと良好に楽しく感じられたのがK-POPだ。ディープな低音による迫力のよさが削がれることなく、それでいてそれぞれのアーティストが持つ歌声の特徴がしっかりと伝わってくるのでとても楽しい。

SEVENTEENなど男性グループのパワフルなサウンドはもちろん、Bang Chan『why lovin this dog』などシンプルな構成の楽曲も心に染み渡るとても情緒的な表現が楽しめた。

クラシックも楽しく聴ける

現代音楽だけでなく、クラシックも楽しい。音色が自然、広がり感もスムーズと、開放型ヘッドホンならではの魅力が全開となり、フルオーケストラ演奏では、ホールいっぱいに広がる躍動的な演奏が楽しめる。

いっぽうで、フルートの音色が普段よりも幾分心地よく響いてくれたり、弦楽器のボーイングが繊細な表現に感じられたりと、音 “質” のよさもしっかり確保されているので、三重奏や四重奏など、ひとつひとつの楽器の特徴が伝わりやすい構成をオススメしたい。

音楽そのものの魅力が十分に楽しめるATH-AL5NCだが、さらにもうひとつ、“BGMとして長時間聞き続ける” 使い方が思った以上に快適だった。

たとえばフルオーケストラ演奏を、音量を下げ気味にしつつ聴き込んでいると、本人が意識せずキーボードのタイプが捗っていたり、気が付いたら交響曲を第4楽章まで聴き終わっていたりと、音楽のある生活がとても快適だということに気が付かされる。

しかも、2時間3時間、聴き続けていても締め付けによる痛みや蒸れなどは全くといっていいほど感じなかった。これはいい。逆に、クセになって一日中聴き続けてしまわないよう注意する必要があるほど(程よい休憩を入れましょう)。

このように、ATH-AL5NCは開放型ならではの素性のよい音で音楽を存分に楽しめるいっぽうで、「長時間利用時の快適性」や「ANCを活用して様々な環境で快適に過ごす」など、これまでになかった利便性も提供してくれる画期的なアイディアが大きな特徴となっている希有な存在となっている。

是非、多くの人に一度は体験してほしい、魅力的な製品だ。

(提供:オーディオテクニカ)

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