【ミニレビュー】ケーブルで広がるアナログの魅力。スイスの名門・THORENSのフォノケーブル
今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。4月は「アナロググランプリ」受賞モデルをセレクトする。
第一弾は、スイスの名門アナログブランド、 THORENS(トーレンス)のフォノケーブル「Phono Connect」シリーズ。銅導体採用のCopperモデルをチェック!
中高域のクリアネスに効果あり!
アナログの名門トーレンスのフォノケーブル、「Phono Connect」シリーズのカッパーラインを聴いてみよう。導体は微細撚りしたOCC純銅導体の2対ツイストペアで、絶縁体は高密度ポリエチレン。シールドにはマイラー(ポリエステル製のフィルム)と銅を採用している。その他、両端に装着するコネクターの絶縁体には誘電率・損失特性に優れたPTFE(フッ素樹脂)を用いる等々、凝りに凝った内容である。
中高域のクリアネスが顕著に向上するフォノケーブルだ。
グラシェラ・スサーナ『76/45』は針を落とした直後から音場のノイズフロアが非常に低いことに気がつく。そしてどの楽音も鮮度が高い。スサーナのヴォーカルは発音が明瞭だ。ドラムスが軽快!シンバルは解像度が高いうえに音色が爽やかで、ストリングスには透明な艶がのっている。
パイヤール指揮、パイヤール室内管『ドビュッシー:小組曲他』はハープの粒立ちが良く、1音1音が明瞭に聴き取れる。ともすればボヤけがちな木管がクッキリと浮かび上がる。楽音間の混濁が解消するのでより分析的に聴ける。
エフゲニー・キーシン『ザルツブルク・リサイタル』が独特の良さを聴かせる。抑揚に富んだ打鍵が余韻とともに解像度高く再現されるので、アルバン・ベルクのピアノソナタの複雑な機微が聴き手に深く鋭く伝わってくるのである。
演奏の濃やかさをヴィヴィッドに伝える「PhonoConnect」カッパーライン、さすがグランプリにふさわしい演奏と音を聴かせてくれた。
