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PR評論家・小原由夫が実力をチェック

カーオーディオ用ケーブルをホームオーディオで使ったらどうなる? オーディオテクニカ“Rexat”「AT-RX3500A / RX4500A」レビュー!

公開日 2026/03/31 06:30 小原由夫
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音質レビュー(1):ホームオーディオ環境で聴くAT-RX3500A

この日は、音元出版の試聴室にてリファレンス・システムのアキュフェーズのアンプや、B&Wのスピーカー「802 D4」、さらにテクニクス「SL-G700M2」等を用意し、主にハイレゾ音源を聴いたのだが、AT-RX3500A/4500Aは事前の予測を大きく上回るサウンドパフォーマンスを示したのである。

まずはAT-RX3500Aから。第一印象は、精密感と空間表現に非常に長けたケーブルだということ。ステレオイメージの立体感が巧みに再現されており、声や楽器の定位がその空間内に適宜鮮明にレイアウトされているのがわかる。

比較用というわけではないが、20年ほど前に発売された同じオーディオテクニカのホーム用ラインケーブルを事前に聴いていた。果たしてその差は歴然!設計時期の違いが情報量とパースペクティブの再現力に如実に現われているようだ。時間経過の進歩と、要素技術の格差がここに見出だせると思う。

ヴォーカル音像には微動だにしない定位の克明さがあった。

ピアノ協奏曲でのピアノの音像も大きく捉えられており、バックのオーケストラとの距離感が立体的。ジャズのコンボではリズムセクションの重心の安定感が実感でき、アンサンブルのハーモニーには余韻の豊かさが感じられた。

J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタでは、指の動きが見えるかのような旋律のリアリティがあった。

音質レビュー(2):上位機AT-RX4500Aの実力は?

続いてAT-RX4500A。さすがにS/Nが高くキープされているのか、微かなニュアンスや微細な情報の描写力が高いことがわかる。

ローエンドはさらにタイトになり、リズムが引き締まっている。ヴォーカル音像も定位が一段と確かで明瞭だ。ジャズのコンボではソロとアンサンブル、リズムセクションの立体感がクリアーに見通せるようだ。

それも尤もで、AT-RX3500Aとは同じ長さで約2倍の価格の開きがある。より丁寧に(厳重に)作られているのがわかる音なのだ。それを如実に感じたのがJ.S.バッハ。演奏現場の空気感がキリッと引き締まったように感じさせ、演奏のテンションと澄み切ったトーンがありありと伝わってきたのだ。音色、響きの造型がより細かいこともよくわかった。

こうして聴き比べてみて、双方の音の差異は2倍の価格以上の開きがあるというのが私の率直な感想だ。

音質レビュー(3):カーオーディオ用途での実力もチェック

最後にこの2種のケーブルを簡単に差し替えられるようインストールされたトヨタ「RAV4」にて、車載での試聴を行なった。

同車両には、ヘリックスのDSPアンプやビーウィズのパワーアンプ、フォーカルのフロント2ウェイ+サブウーファーのシステムが組まれている。送り出しは純正のDA(ディスプレイオーディオ)である。

情報量や空間表現力は、試聴室で感じた印象のままだが、車両の音づくりの方向性からか、ローエンドがやや厚盛りで膨らみ気味のトーンバランスに感じられた。それでも分解能をマスキングするまでには至っていない。

AT-RX3500Aでは、ヴォーカルの瑞々しい質感やピアノのダイナミックな表現がしっかりと伝わってきて、音楽が躍動的に聴こえる。AT-RX4500Aではさらに空間の立体的表現が実感できた。

とりわけ印象的だったのは、J.S.バッハのヴァイオリン無伴奏。一段と細やかで精妙な再現の上、演奏時の身体の揺れが音像定位のわずかな変化で掴み取れるし、その時の表情や感情の動きさえ思い浮かべられそうだ。

「ホーム用として充分ハイクオリティな性能を備えている」

信号伝送におけるホーム用/カー用の別け隔てなど、元より存在しない。音のチューニングも然りで ―― 車載用はホーム用に比べて、振動やノイズに対する耐性がさらに高度に要求されるとは思うが ―― オリジナル信号の情報を微塵もスポイルせず、いかに忠実に伝送するかでケーブルの品格、クオリティは決まる。

Rexatの新ケーブルは、そうした点からもホーム用として充分ハイクオリティな性能を備えているといってよい。貴方のお気に入りのホーム用ケーブルと聴き比べていただければ、きっとそれが実感できるはずだ。

(提供:オーディオテクニカ)

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