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PR2種類のマルチチャンネルシステムと「SONIK 9」のステレオ再生をチェック

DALIの新エントリーシリーズ「SONIK」でHi-Fi&イマーシブサウンドの音質を徹底レビュー

公開日 2026/03/03 06:30 岩井 喬
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SONIK 7/3のマルチチャンネルをレビュー「高域の軽やかさと階調表現、音像の逞しさが格段に向上」

SONIK 7/3/CINEMAを組み合わせたマルチチャンネルシステムをレビュー

続いてSONIK 7をフロントLR、SONIK 3をサラウンドLR、センタースピーカーは引き続きSONIK CINEMAとしたハイグレードなマルチチャンネル再生へとシステムを切り替える。

18cmウーファーによる余裕の低域再生能力と、プレーナー型トゥイーターが加わったことで高域の軽やかさ、一際きめ細やかな階調表現が加わり、音場の情報量、音像の逞しさが格段に向上した。より実在感のある空間が広がり、音像の定位も分かりやすい。倍音の伸びも良く、レンジが広い開放的なサウンドとなっている。

マルチチャンネルシステムのハイグレードシステムとして、クオリティが格段にアップする

『エクスペンダブルズ2』ではふわりと浮き上がるジュークボックスのBGMや、ショーウインドウのガラスが砕けて降りかかる粒の細かい音もクリアに浮き立つ。キレ良く動く銃声の厚みも増しており、複数の種類の銃声が響く中、それぞれの差が掴み取りやすくなった。フロントLRから聴こえてくるセリフも厚みとヌケ良くハリのある声のトーン、艶感も良い。

『スカイ・クロラ』は戦闘機のエンジン音の重さ、実体感があり、空戦の動きのキレ、銃声の鮮明さも際立つ。BGMの重厚さも増しており、弦のふわりと浮かぶさま、街中で響く鐘の音も立体的に聴こえてくる。SEの繊細なニュアンスや質感も丁寧に引き出してくれるので、シーンの緊迫感、生々しく臨場感のある音場を分離良く鮮明に描き切る。

プレーナー型トゥイーターが加わったことで、音場の情報量が向上し、より実在感のある空間が広がり、音像の定位も分かりやすくなった

『ボヘミアン・ラプソディー』のスタジアム描写は一回り空間が広がったかのような開放的な音場が展開。歓声の分解能も上がっているようで、シームレスに包み込まれるような拍手の粒立ち、声の密度感も高まっている。MCの厚み、存在感も増しており、バンドの演奏の厚み、重心の低さも申し分ない。

ピアノもレンジが広がり、低域弦の重みと、高域弦のヌケ良く煌くハーモニクスの爽やかさを実感。倍音の艶、ハリ感を滑らかに聴かせてくれるので、楽器の質感や声の輪郭も粗さがなく上質にまとめている。リズム隊もコシが太く、ベースラインは粘りが増す。ギターのリフも太さがあり、ディストーションは軽快に轟く。

SONIK 3をサラウンドスピーカーとして使用することで、包囲感がさらに高まった

「SONIK 9」のステレオ再生をレビュー「ウーファーの力強さと丁寧な高域の密度感を両立」

SONIKシリーズの最上位・フロア型スピーカーのSONIK 9によるステレオ再生もレビュー

そして最後はSONIK 9のステレオ再生だ。AVC-A1HにUSBメモリーを挿し、ハイレゾ音源を中心に聴いてみた。

堂々とした張り出しの良いサウンドで、ローエンドの豊かさと制動のバランス、高域の輝きとハーモニクスのまろやかさが絶妙な匙加減で融合している。3発の18cmウーファーがもたらす中低域の圧倒的なエナジーによって、音像の芯も厚く存在感があり、余韻も伸び良く階調性も高い。

このウーファーの力強さに負けない高域の密度感を実現するハイブリッド・トゥイーターの効果もあり、管弦楽器の旋律も重厚さとエッジの艶やかさを両立した、ヌケ良く爽快なハーモニーを聴かせてくれる。ウッドベースはむっちりとして力強く、キックドラムのアタックも濃密なエアー感を伴う。

ハイブリッド・トゥイーターと3基の180mmウーファーによって、絶妙な高域の輝きとハーモニクスのまろやかさと、中低域の圧倒的なエナジーが合わさっている

ボーカルは肉付き良く滑らかで、口元のウェットさ、息遣いの生々しさを丁寧に表現。リヴァーブの瑞々しさも心地よい。ロックのリズム隊もずっしりと響くが、スネアドラムやシンバルのアタックは澄み切っており、重々しくなりすぎない。

エレキギターの粘り良いリフの響きも滑らかにまとめ、聴きやすい粒立ちで提供してくれる。ピュアオーディオの環境でも聴きたくなるほど音色の艶やかさ、情報量の多さ、ダイナミックな鳴りっぷりを実感した。

初めてのオーディオ/シアターシステム構築の強い味方になってくれるSONIKシリーズ

ここまでSONIKシリーズをAVアンプと組み合わせた環境でチェックしたが、OBERONシリーズと比較し、スピーカー単体での完成度が数段階高まった印象である。

OBERONシリーズは良い意味で煌きよく艶やかな音色と押し出し良い低域の量感を上手にブレンドした、耳当たりの良さを狙っているような感触を持っていたが、SONIKシリーズはそこから一歩踏み込み、音楽の本質を素直に引き出しつつ、連綿と受け継いできた艶ある音調と一体化させ、リアルな音楽体験へと誘う音作りへと前進しているようだ。

SONIKシリーズは、ステレオ再生はもちろんのこと、マルチチャンネル再生でもこの本質と艶やかさの絶妙なバランスが融和したサウンドを心地よく楽しめる仕上がりとなっており、長時間音楽や映画に浸るためのツールとして、非常にまとまり良いスピーカーシステムであるといえよう。

OBERONシリーズからの価格上昇を抑えながら、ここまで完成度の高いエントリーシリーズを作り上げたDALIの開発力には驚かされる。エントリークラスでウーファーサイズの異なるブックシェルフ型とフロアスタンディング型を持つラインナップが少なくなる中、SONIKシリーズは初めてのオーディオシステム構築の強い味方となってくれるはずだ。

マルチチャンネル環境においてもそれは同様であり、懐具合、設置環境に応じた選択ができる点も嬉しい。コストパフォーマンスに優れた、艶やかな音調のスピーカーラインナップとしてSONIKシリーズは多くのファンを獲得してゆくことだろう。

 

(提供:株式会社ディーアンドエムホールディングス)

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