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PR「JBLプレミアムシアター」での体験をリファレンスに検証!

JBLが追求する“劇場の音”を自宅で再現!お手頃価格の新サウンドバー「BAR 300MK2」レビュー

公開日 2025/06/27 06:30 折原一也
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“自宅空間” で新サウンドバー「JBL BAR 300MK2」をレビュー!

劇場での究極体験の興奮冷めやらぬまま都内に戻った筆者は、今回のレビューの主役となるJBLの新エントリーサウンドバー「JBL BAR 300MK2」をチェックすることに。試聴は音元出版の一室にて自宅のリビングを想定した環境を作り実施した。

都内の音元出版オフィスへと戻り、早速サウンドバー試聴を実施。テレビはパナソニック「TV-50W80A」、テレビ台には朝日木材加工「SP-STN2080」を組み合わせた

まず、「JBL BAR 300MK2」をセットアップして最初に驚いたのは、その “薄さ” だ。前モデルから10%以上も薄型化し、高さはクラス最薄の51mmを実現。リビングに置いた50型テレビの前に設置しても、画面やリモコン受光部を遮ることがない、絶妙なサイズ感だ。横幅も約94cmと、43型以上のテレビにスタイリッシュにマッチする。

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クラス最薄の51mm高デザインによってテレビ画面を遮らない
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横幅もコンパクトで50型テレビにもピッタリ
そしてサウンド面の大きな特徴が、JBLのサウンドテクノロジーの要となる技術が進化した独自技術「MultiBeam 3.0」だ。壁への音の反射を利用してサラウンド空間を創り出す技術で、本機では新たにスピーカーの配置を最適化したことにより、前方にあるサウンドバーだけで、よりワイドで正確な音場再現を可能にしている。

視聴コンテンツは、劇場と同じくトム・クルーズ主演の『トップガン マーベリック』。チャプター1、空母の甲板上のシーンから再生を始めると、そのコンパクトな見た目からは想像もつかないスケールのサウンドが部屋を満たす。音はテレビ下に置かれた本体からではなく、左右の壁際まで大きく広がり、高さ方向の表現も伴う。

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試聴は事前にサウンドキャリブレーションを行い、部屋内のリスニング環境にあわせて最適化した状態で行った
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本体上面部にはキャリブレーションのプロセスに活用するマイクも内蔵する

これはまさに、JBLプレミアムシアターが目指した「空間を良質な音で満たす」感覚に通じるものだ。戦闘機が頭上を飛び越える際の移動感もしっかりと感じられた。

そして、予想を大きく超えて素晴らしかったのが「声」の再現性だ。チャプター2ではテストフライトに向けたドラマパートを含むが、俳優のセリフは、サウンドバー本体の位置に定位しながらも、厚みと深みがあり映画らしさを再現。これは、JBLプレミアムシアターで感じた、情報量豊かで聞きやすいセンターチャンネルの思想を受け継ぐものだ。

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本体上部にはタッチ式の操作ボタンを各種備える
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「JBL BAR 300MK2」端子部分のイメージ。HDMI eARC端子とHDMI入力を1基ずつ装備する

あらゆる音量レベルやコンテンツに応じてインテリジェントに音声を強化する「PureVoice 2.0」技術の恩恵が大きく、激しい効果音の中でもセリフが埋もれることなく再生してくれる。

さらに新技術「SmartDetails」と「AI Sound Boost」が、従来のスピーカーでは失われがちだった微細な音のディテールを、ダイナミクスを損なうことなくスムーズに再現してくれる。これら最新技術の相乗効果が、サイズ以上に空間を満たすライブな音空間と満足感を生み出しているのだ。

ワイヤレスサブウーファー付き「BAR 500MK2」、約2万円のAmazon専売モデル「SB510」もチェック

ワンボディで手軽に高音質を実現するJBL BAR 300MK2だが、さらなる迫力を求めるなら、JBL BAR 300MK2にJBL伝統の25cm径ワイヤレスサブウーファーが付属した低音強化モデル「JBL BAR 500MK2」という選択肢もありだ。

「JBL BAR 500MK2」 JBL直販サイト価格 : 77,000円(税込)

同じく『トップガン・マーベリック』でサウンドを体験してみると、その差は歴然。重低音が強烈に、そして深く沈み込むことで、音のスケールが格段にアップする。このリッチな低音に支えられ、中高域のクリアネスも向上し、全体のサウンドに余裕が生まれる。

サブウーファーが加わることで、劇場で味わったコントロールされた低音とはまた違う、ホームシアターならではのパワフルな迫力を味わえる。映画の没入感として体を振動させるような重低音を求めるなら、この低音は魅力だ。

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25cm径のサブウーファー
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ホームシアターならではのパワフルな低音の迫力が味わえた

そして、JBL BAR 300MK2/JBL BAR 500MK2とも、専用アプリ「JBL ONE」に対応。初期のWi-Fi設定から、イコライザーによる音質調整、リモコン操作まで、スマートフォンで完結できる。また、Wi-Fi経由での音楽ストリーミング再生も手軽で、AirPlay 2やGoogle Castにも対応しており、リビングの音楽リスニング用途としても活用できるだろう。

専用アプリ「JBL ONE」と連携すればWi-Fi経由での音楽ストリーミング再生が可能。リビングで手軽に音楽リスニングを楽しむことができる

最後に、より手軽な選択肢として、Amazon専売モデル「JBL SB510」にも触れておきたい。税込22,000円というよりお手頃な価格ながら、センタースピーカー搭載による明瞭なセリフの再現や、内蔵サブウーファーによって迫力ある重低音も楽しめる “高コスパ” サウンドバーだ。

そのサウンドは肉厚かつパワフルで、まさにJBLサウンドを彷彿とさせるもの。セットアップもHDMI ARCに対応しており、HDMIケーブル1本で簡単に行える。テレビ内蔵スピーカーからのアップグレードとしては十分過ぎる実力を備えたモデルといえるだろう。

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「JBL SB510」価格 : 22,000円(税込)センタースピーカーを装備した3.1ch構成。サブウーファーも搭載しているためワンバーながら迫力ある重低音を楽しめる。
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「JBL SB510」端子部分のイメージ

◇◇◇

JBLプレミアムシアターで体験した、高音質と心地よさを兼ね備えた「プレミアム音響」。そのサウンド思想は、最新サウンドバー「JBL BAR 300MK2」に見事に受け継がれていた。

最新の音響技術をスリムなボディに凝縮し、手軽に本格的なシネマサウンドを実現する。まさに「劇場の音を自宅に」を体現した、すべての映画ファンに推薦したい1台の登場だ。

 


【SPEC】
「JBL BAR 300MK2」
●チャンネル数:5ch  ●スピーカー数:9基(ウーファー×5、トゥイーター×4)●総合出力:450W ●HDMI:1入力/HDMI eARC ●音楽ストリーミング:AirPlay/Google Cast/Spotify Connect/Qobuz/TuneIn/Roon Ready  ●外径寸法:940W×51H×104Dmm ●本体質量:2.9kg

「JBL BAR 500MK2」
●チャンネル数:5.1ch  ●スピーカー数:10基(ウーファー×5、トゥイーター×4、ワイヤレスウーファー×1)●総合出力:450W ●HDMI:1入力/HDMI eARC ●音楽ストリーミング:AirPlay/Google Cast/Spotify Connect/Qobuz/TuneIn/Roon Ready  ●外径寸法:サウンドバー940W×51H×104Dmm、サブウーファー325W×400H×325Dmm ●本体質量:サウンドバー2.9kg、サブウーファー8.1kg

「JBL SB510」
●チャンネル数:3.1ch  ●スピーカー数:4基(ウーファー×1、トゥイーター×3)●総合出力:200W ●HDMI : HDMI ARC  ●外径寸法:950W×67H×105Dmm ●本体質量:3.5kg

(提供 : ハーマンインターナショナル)

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