パナソニック「ストラーダ CN-F1X10C1D」徹底レビュー!カーナビだけで車内が大満足のエンタメ空間に!
有機ELというだけでなく、コントラストをしっかり確保していること、反射を抑えるエアレス加工処理が施された「HDブリリアントブラックビジョン」の効果も合わさってのことだろう、車室内とは思えないハッキリとした良質な映像が楽しめる。
それにも増して、音がいい。ライブ映像ならではの広がり感をしっかり味わえると同時に、ヌケのよい印象的な歌声が存分に味わえる。ライブ映像には、この「極サラウンド」モードがピッタリかもしれない。
とても自然な色再現と包まれ感のあるサウンド
もうひとつ、YouTubeでピアノ演奏をメインとした音楽が流れる環境映像もチェックしてみた。こちらについては、色再現がとても自然なことと、ピアノの音が随分と心地よく響くことが印象的だった。
特に音に関しては、響き方が強く包まれ感のあるサウンドに仕立てられているイメージで、僅かながら車室内の空気(湿度?)まで変わったかのよう。なかなかに興味深い音質設定だ。ただし、ステレオコンテンツに関しては「匠マスターサウンド」モードのほうが解像感やフォーカス感が高く、より自然な音場でもあるため、せっかくなので、好みに応じて使い分けることをオススメしたい。
最後に、Amazon Prime Videoで『トップガン マーヴェリック』を視聴してみた。
映像については、先に述べたことと重なるが、暗いシーンでもよく見通せるダイナミックレンジの幅広さが素晴らしい。もちろん、画面サイズの違いもあって自宅の大型テレビには敵わないが、車室内でここまでの映像が楽しめるのは望外といえる。
さらに、音の迫力、包まれ感が素晴らしかった。テスト車両は純正スピーカーのままだったが、そうとは思えない音質のよさだったし、各スピーカーが切れ目のない、一体感ある音場を作り上げていることに驚かされた。
純正スピーカーのままでも音質大幅アップ。「大いに魅力的な製品」
このように、パナソニック・ストラーダの最新フラグシップモデル「CN-F1X10C1D」は、有機ELならではの美しい映像と上質なサラウンド空間が楽しめる、素晴らしい製品であることを確認できた。
特に、純正スピーカーのまま、内蔵アンプのままでもここまで良質な音質と音場を作り上げてくれることには驚きを禁じ得なかった。
車室内で良質なサラウンド環境を実現したい場合、かなりの手間とコストを掛ける必要があるが、「CN-F1X10C1D」は本体の変更のみで大満足のAV空間を作り上げてることができる。そういった見方をすると、コストパフォーマンスのよい製品にも感じられる。
いずれにしろ、車室内でもエンタメを存分に楽しみたい人にとって、「CN-F1X10C1D」は大いに魅力的な製品といえる。
(提供:パナソニック オートモーティブシステムズ)
