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PR「Rocket 11」「Rocket 33.2」「Rocket 88.2」のクオリティをチェック

スピーカーケーブルの初アップグレードにも最適!AudioQuest「Rocketシリーズ」徹底比較レビュー

公開日 2025/03/19 06:30 生形三郎
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AudioQuestのスピーカーケーブル“Rocketシリーズ”のクオリティをチェック

アメリカ・カルフォルニア州に本社を構えるオーディオアクセサリー・ブランド「AudioQuest」は、2025年で45周年を迎える老舗メーカーである。スピーカーケーブルやインターコネクト・ケーブルといったアナログケーブルから、HDMIUSBLANなどのデジタルケーブルまで、実に多種多様なオーディオケーブルを取り揃えていることが特徴だ。

加えて、音質を徹底的に追求したハイエンドモデルから、オーディオ入門者でも手ごろな価格で購入しやすいコストパフォーマンスの高いエントリークラスまで、グレードや価格的にも幅広いラインナップを用意する点もAudioQuestが選びやすいポイントである。

今回、AudioQuestならではの音質的特徴に迫るべく、同社の代表的なアイテムであるスピーカーケーブルの音質レビューを実施。ヒットシリーズであり、ラインナップの中でも中核モデルでもある“Rocketシリーズ”ならではの魅力を紹介していく。

入門者にもお薦め “Rocketシリーズ”、バイワイヤリング接続も手軽

Rocketシリーズ”は、シリーズ中フラグシップの「Rocket 88.2」、ミドルクラスの「Rocket 33.2」、エントリーの「Rocket 11」の3モデルで構成され、モデルごとに1.5m2.0m3.0mと3種類の長さを用意している。

 ケーブルの端子には、信号の方向線を表す矢印に加えて、アンプ側/スピーカー側の印、スピーカー側には「TREBLE(トゥイーター側用)」/「BASS(ウーファー側用)」の印が付けられており、入門者でも迷わず結線可能な配慮がなされている。

信号の方向性が印字されており、アンプ側/スピーカー側というように接続する機器の印字も施されている

AudioQuest製スピーカーケーブルの特徴として、「フルレンジモデル」(シングルワイヤリング)と「シングルバイワイヤリングモデル」(アンプ側がシングルワイヤリング、スピーカー側がバイワイヤリング)の両方がラインアップされ、ユーザーの好みや使用環境に応じていずれかを選べる仕様となっていることもユニークである。

 バイワイヤリングは、2way以上のスピーカーにおいて、ユニット間の電気的経路を遠ざける、または分離することにより、駆動後にスピーカーユニットから生じる逆起電力の干渉を抑えることができる接続方法だ。したがって、バイワイヤリング接続可能なスピーカーでは、音質改善メリットを受けることができる。

「シングルバイワイヤリングモデル」は、バイワイヤリング接続に対応したスピーカーで使用できる。接続する際はジャンパー線を外した状態にする

今回は、“Rocketシリーズ”の3モデルの音質をはじめ、フルレンジモデルとシングルバイワイヤリングモデルの比較試聴も実施したので、その効用による音質の違いも併せてお届けしたい。

試聴には、デノンのフラグシップ“3000シリーズ”からSACDプレーヤー「DCD-3000NE」とプリメインアンプ「PMA-3000NE」、そしてBowers & Wilkinsのフロア型スピーカー「702 S3 Signature」を組み合わせた、リファレンスにふさわしいシステムを使用している。

試聴では、デノンのSACDプレーヤー「DCD-3000NE」、プリメインアンプ「PMA-3000NE」、Bowers & Wilkinsのフロア型スピーカー「702 S3 Signature」をリファレンスシステムとした

中核モデル「Rocket 33.2」〜透明感があり瑞々しい、スピード感とシャープさも抜群

Rocket 33.2」 86,900円(税込/2m

シリーズの中でも中核モデルとなるのが「Rocket 33.2」だ。文字通りケーブルの核となる導体には、同社オリジナルの、理想的な表面構造を持つパーフェクト・サーフェス銅(PSC)と長い結晶構造を持った歪みの少ないロング・グレイン銅(LGC)をハイブリッドして単線構成で用いることによって、滑らかで開放的なサウンドを追求。

絶縁体には、空気含有量の多い発泡ポリエチレン・フォームを用いることで、エネルギーロスを抑えたクリアなサウンドを確保するという。さらに、ケーブルのジャケットに、カーボンを含む合成素材層とメタルフォイル層を交互にレイヤーしてノイズ低減を図るなど、中核シリーズに相応しい入念な構造を採っている。

Rocket 33.2に導入された高音質技術

フルレンジモデルから試聴すると、一聴して、スムーズで滑らかなサウンドに魅了された。ボーカルは、生々しくディティールに富んだ描写が素敵で、声に絶妙な温度感や人肌感がある。定位も極めて明瞭だが、肉感的な厚みを伴ったプレゼンス豊かな質感で、ふくよかで音痩せしない点が快い。

フルレンジモデルから試聴。写真のようにスピーカーと接続した

ピアノの音色は高音から低音まで、透明感のある瑞々しい音色で再現され、タッチの強弱も的確に拾い上げるさまが秀逸だ。オーケストラソースでも、抜けの良い空間表現が楽しめ、まさに規範的と言っても過言ではないほどウェルバランスで良質なサウンドが展開した。

△フルレンジモデルの信号方向性の印字と端子部分。試聴ではバナナプラグモデルを使用した

続いて、シングルバイワイヤリングモデルを試聴すると、音の滲みを一層抑えた鮮明な視界が展開した。ボーカルはビシリと力強い筆致で立ち現れ、よりシャープな音像となる。ピアノにしろオーケストラにしろ、楽器の姿がよりスマートな出で立ちで描画され、解像力が増している。総じて、試聴に使用したスピーカー702 Signatureが持つ瞭然とした描写性能が存分に発揮されている印象だ。

シングルバイワイヤリングモデル(Yラグモデル)を試聴。スピーカーターミナルに接続した際のイメージ
スピーカーターミナルに接続する側の端子には、「BASS」「TREBLE」が印字されており、赤(+)/黒(−)も記されている

これはやはり、高域側と低域側との干渉が低減された効用だろう。低域側のエネルギー感の充実度だけで言えばフルレンジモデルにも分があるが、スピード感やシャープネスは、シングルバイワイヤリングモデルが上回っている。

シングルバイワイヤリングモデルの信号方向性の印字部
アンプ側の接続端子部。こちらもYラグプラグを採用している

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