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PRホームシアター級の映像再現能力

超大画面×ゲームの感動は別格!ゲーミングプロジェクターBenQ「X500i」レビュー

公開日 2024/01/13 07:00 折原一也
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X500iの画質:4Kらしい描写力。コントラストも色再現もホームシアター級



実際にX500iの画質をチェックしてみた。まずは、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。主人公ピーターがドクター・ストレンジの屋敷を訪ねるシーンでは、屋敷の部屋が雪に覆われているが、その白の中の階調感、そしてピーターとストレンジの肌色の再現性も丁寧かつ4K/HDRらしい解像感を維持。地下室に向かう下りでは暗がりの階調まで安定していて、4LED光源による画質性能もよく分かる。さらに、魔術の暴走によるマルチバースの世界と繋がるシーンは、背景の暗がりと特殊効果のコントラストをHDRを駆使して再現する。プロジェクターでも “眩しさ” を再現する性能が徹底している。

Netflixで配信中の『ワンピース』(実写版)では、道化師姿のバギーの、暗がりのなかで動くビビッドな色を精細に再現。画面全体のフォーカスも極めて安定しているところからも、 “カジュアルなプロジェクター” の粋を超えた画質性能であることが分かる。

Android TV対応により映像配信サービスを単体で再生可能。優れた画質と音質で数々のコンテンツが楽しめる

またNetflixで配信されているアニメ『葬送のフリーレン』はSDR/HD画質だが、X500iの描写の丁寧さ、フラットな画質チューニング、持ち前の輝度のお陰で、描写の安定感がとても良い。このアニメを超大画面スクリーンへと映し出す体験は、他の大画面デバイスではなかなか得られないものだ。

ここまでの視聴で気づいたポイントとして、本体内蔵の5W×2スピーカーのチューニングがとても優秀だ。技術的にはCinematicSound技術とMAXXAudio DPSによる動的なサウンド調整によるもので、スクリーンの位置から自然と空間が広がるため、映像と音が自然にマッチ。セリフも適度にクリアで聴きやすく、エンタメをオールイワンで扱えるプロジェクターとしても良く作り込まれている。

X500iのゲーム体験:安定した描写力とカスタマイズ機能、低遅延性能も十分



PS5で『エルデンリング』をプレイしてみると、X500iの実力がはっきりと分かる。本作はとにかく画面内に暗がりの多いゲームだが、最序盤の漂着墓地では暗闇を黒浮きさせることなく再現した上で、黒色を沈めながら階調感もキープ。コントラストの高さのみに振り切ったわけではなく、正確さも重視した機種であるということがポイントだ。

ゲーミングでは、ゲームプレイを有利に進める上で “暗がりを明るくして見たい” という需要があることも事実。ゲームモードでは、HDR10の映像信号に対しても、HDR-RPG/HDR-SPG/HDR-FPSと切り替えることができる。これらは意味合いとしてはプリセットに近く、サウンドモードも連動している。例えば『エルデンリング』では、画質としては映画と同じく忠実指向のHDR-RPGを選んだ上で、必要に応じてピクチャーモードのなかにあるディテール調整、ブラックイコライザーを調整すると良い。

FPSの『エーペックスレジェンズ』では、やはり超大画面の見通しの良さと色バランスの良さが冴える。プレイにおいても映像の遅延を感じることなく快適に楽しめることを確認できた。FPSプレイ用のセッティングとしては特にサウンドをFPSに切り替えることが重要で(PS5ではHDR-FPSの設定を利用可能)、これにより低音をカットして足音の位置と、音の定位をはっきりと認識しやすくする。本格的なゲームプレイ向けに活用して欲しい機能だ。

映像モードを切り替えることで、暗い箇所の視認性をグンと高めることが可能。サウンドもモードにより大きく変化するので、ゲームのジャンルによって使い分けたい

またNintendo Switchで『ピクミン4』もプレイ。HD画質でありガチプレイするようなゲームタイトルでもないのだが……超大画面で、ピクミンの可愛らしい独特の世界観の映像が広がるところは、ファミリーで遊ぶような用途にいい。また『ピクミン4』のアコースティックな癒し系の音楽も空間にゆったりと広がり心地よい。これ以外にも、オープンワールド系タイトルとの相性の良さが窺えた。なお、こちらもプレイにあたって遅延が気にならなかったことも報告しておこう。

X500iの総括:オールマイティにハイスペックな1台



今回X500iによるホームシアターとしての動画視聴、ゲームプレイを体験して分かったことは、そのオールマイティさ。4K画質に4LED方式による2,200ANSIルーメンの高輝度を備え、さらに色再現性にも正確さにも優れているので、忠実な映像再現はもちろん、好みにカスタマイズした画質にも自由に振り切れる。短焦点かつ光学ズーム対応という設置性もカバーしているところはさすが。

リビングやプライベートルームで超大画面を揃えたい人には、X500iは真っ先に選ぶべき1台だ。


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シリーズのフラグシップ「X3100i」にも注目


Gaming Projector Xが気になった方は、シリーズにおけるフラグシップモデル「X3100i」にも注目だ。4K/4LEDの仕様はX500iと同じだが、輝度は3,300ANSIルーメンとさらなる明るさを実現。色域はDCI-P3を100%カバーする。短焦点タイプではないものの、垂直レンズシフト機能を備え設置のしやすさも確保している。

加えて、ゲームモードに「レーシングモード」を搭載。こちらは赤色・黄色を鮮明に表現するとともに、エンジン音や歓声を臨場感あるサウンドで再生するモードとなっている。X3100iもAndroid OS内蔵で、本体のみで映像配信サービスを再生できる。エンタメコンテンツを高品質に大画面で楽しむなら、こちらも選択肢に入れておきたい。

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(提供:ベンキュージャパン株式会社)

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