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PR新機能で通話もクリア、充実の機能性も魅力

静寂の中に鳴り響く上質サウンド。“超高級”完全ワイヤレスDEVIALET「Gemini II」レビュー

公開日 2023/10/03 06:30 岩井 喬
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ワイヤレススピーカー「Phantom」シリーズを中心に、独自の特許技術を用いた先進的なオーディオプロダクトを世に送り続けてきたフランス・DEVIALET(デビアレ)。2021年には、ハイエンドオーディオ機器に用いてきた独自技術を詰め込んだ完全ワイヤレスイヤホン「Gemini」を発売し、大きな注目を集めた。

そしてこの度、遂にそのGeminiの次世代モデル「Gemini II」が発表された。驚きは、Geminiを大きく上回る6万円オーバーの高価格帯にラインナップした点。この超高級モデルの完全ワイヤレスイヤホンとしての実力、そしてサウンドについて、気になるリスナーも少なくないだろう。本稿では、今回いち早くGeminiUのデモ機を入手できたので、早速詳しいレビューをお届けしよう。

DEVIALET「Gemini II」 価格:64,800円(税込)

■前世代機から強化したノイズキャンセリング。新開発のダイナミックドライバーも注目



前世代のGeminiに比べて大きく進化したのは、強化されたアクティブノイズキャンセリング機能だ。前世代機でも十分高いノイズキャンセル効果を体感できたが、本機では新技術「Devialet Adaptive Noise Reduction」を搭載。ノイズキャンセル効果の高さだけではなく、シチュエーションごとに異なるノイズへの自動適応を実現している。

具体的には、周囲の環境音に合わせてノイズキャンセルのレベルをリアルタイムで調整する機能。ハイブリッドデュアルマイクや後述のIDCによって、低域だけでなく2.5kHz周辺や6kHz周辺の高域でも高いノイズキャンセル効果を持たせている。

周囲の環境音に合わせてノイズキャンセルのレベルをリアルタイムで調整する

Geminiから引き続き、デジタルフィルターを用いた独自の特許技術「IDC(Internal Delay Compensation)」も継承する。これは独自のアルゴリズムによって、ノイズキャンセル効果に影響を及ぼす音声信号処理の遅延を完全補正するというもの。これらを組み合わせることにより、音楽試聴において影響の大きい低域(100Hz周辺)のノイズに関しては、-40dBもの強力なノイズ抑制を実現している。

続いて、心臓部となるドライバーユニットには、3層ポリマー振動板にチタンコーティングを施す、新開発の10mmダイナミック型ドライバーを採用する。磁気回路に強力なネオジウムマグネットを取り入れた、パワフルかつクリアなサウンドを届けてくれる設計であり、アンプを含めた音作りもGeminiから受け継いだ仕様となっている。

対応コーデックは、前モデルと同様にSBC、AACに加えて、aptXの全3種をサポート。専用アプリ「Devialet Gemini」では、オーディオセッティングモードから、80Hz/125Hz/400Hz/1.25kHz/4kHz/8kHzの6バンドEQ設定が行える。

ドライバーには新開発した10mmダイナミック型を搭載する

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