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PRクアルコムの最新ソリューションを特別解説

高音質&低遅延なBluetoothの最前線を実感!「Snapdragon Sound」特別イベント開催レポート

公開日 2023/07/05 10:45 ファイルウェブ編集部
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なお、楽曲の再生に先立って、コーデックによる特性の違いを計測したグラフも披露。計測時に用いたテストトーンでの聴き比べも行われ、SBC、LC3、aptX Adaptive、aptX Losslessの違いを、個人の感覚だけでなく、きちんとした数値で比較した上で理解できるような試みとなった。

コーデックごとの周波数特性データを披露

クアルコムのエクステンションパートナーとして、当日のデモでも技術協力してくれたシーイヤーの村山好孝氏は、「圧縮率が高いと、音に対して余計なノイズが乗ってきてしまうのが体感いただけたのではないか。コーデックの種類によっては、そういったあたりが引きづられて表に出てきてしまうことがある」と解説した。

シーイヤー 村山氏

楽曲再生デモではまず、SBCとLC3を聴き比べたあとに、SBCとaptX Losslessとを比較試聴。Bluetoothコーデックのなかで最もスタンダードなSBC、SBC同等の音質を半分のデータ量で実現できるLC3、CDと同等のクオリティでワイヤレス通信できるaptX Losslessとの違いを聴き比べた。

評論家の鴻池氏は「SBCだと、歌や演奏の背後でどこかにノイズが乗っているように感じる方も多かったと思う。一方、aptX Losslessでは声のハリや実体感が出てくる」とコメント。aptX Losslessの音質の高さに太鼓判を押す。その解説を聞きながら、Snapdrgon Soundの魅力に納得の表情を見せる参加者の姿もあった。

続いては、aptX Adaptiveによるハイレゾワイヤレス再生もデモ。SBC、aptX Losslessとの聴き比べを行った。特にSBCとの差は “一聴瞭然” で、鴻池氏も「aptX Adaptive(ハイレゾ)だと、音に奥行き感が出て、空気感も感じられるようになる」とコメント。高音質さを絶賛した。

なお、「aptX LosslessとaptX Adaptiveについても、皆さん差は感じられた様子だが、これは一概にどちらが良い悪いという話ではなく、好みの問題だ」ともコメント。実際、来場者の間でも、aptX Losslessの音を気に入った人もいれば、aptX Adaptiveの音を気に入ったという人もいた。どちらにせよ、ワイヤレス音楽再生のクオリティを、ユーザーが高いレベルで選べる環境をSnapdragon Soundは提供可能だという点は大きなポイントだろう。

イベントの様子

また、低遅延性についてはピアノ演奏アプリをインストールしたスマートフォンを用意。タップした鍵盤の音が鳴るというアプリで、Snapdragon Sound対応/非対応の差を参加者が自由に体感できるようにしていた。

低遅延性を実感できるデモ

試しに編集部記者も体験してみたが、確かにSnapdragon Sound対応のものに比べると、非対応時はレスポンスがもたつく印象を受ける。いわゆる「音ゲー」などと呼ばれるリズムゲームなどでは、こうした差がスコアに大きく関係してきそうだ。

なお、その低遅延体験デモには、クアルコムが製品デモ用につくった、市場流通していない完全ワイヤレスイヤホンも登場。販売店などでもなかなか試聴できず、もちろん購入することもできないレアな製品を体験することもできた。

そのほか、イベントにはSnapdragon Sound対応製品を展開する各社も集合。オーディオテクニカ「ATH-TWX9」、Noble Audio「FALCON ANC」、Cleer「ARC2」、FiiO「UTWS5」、デノン「PerL Pro」、final「ZE8000」といった各社の完全ワイヤレスイヤホンで来場者はSnapdragon Soundを思い思いに体感していた。

各社のSnapdrgon Sound対応製品が集結。もちろん実際に試聴することができた

さらに、ANIMAからは正式発表前の次世代モデル「ANW02」も参考出展。Snapdragon Sound対応のスマホとしてシャープのスマートフォン “AQUOS” も用意され、「AQUOS R8 pro」を7月中旬以降の発売に先駆けて体験できるなど、最新製品にいち早く触れられる貴重な機会ともなった。

シャープ“AQUOS Phone”「R8 Pro」など発売前の最新製品も体験できた

■参加特典多数の「Snapdragon Insiders」。ポタフェスにも出展



クアルコムでは、メンバーになるとSnapdragon Soundの最新情報を得られる「Snapdragon Insiders」プログラムを展開中。クアルコムの福井幹浩氏は「Snapdragon Insidersは、今後もプレミアムな情報と体験をご提供し、可能な場合はオンラインまたはリアルでユーザー様が参加しコミュニケーションできるイベントを定期的に開催できるよう運営していく」と意気込む。

クアルコムジャパン 福井氏

同プログラムへの参加は、Twitterの公式アカウント(@Snapdragon_JPN)をフォローするだけ。上記のように最新情報が発信されることに加えて、様々なプレゼントが当たるキャンペーンが実施されることもある。今後はメンバー(Twitterフォロワー)限定の特別イベントなどが開催される可能性もあるという。

日本でもSnapdragon Insidersメンバーが着実に広がっている

また、クアルコムでは7月8日(土)・9日(日)に東京・秋葉原で開催されたイベント「ポタフェス」にも出展。Snapdragon搭載のスマホとSnapdragon Soundのヘッドホンを試せるようにしていた。

加えて、ブースに訪れたTwitterフォロワーが参加できる、豪華賞品の当たるガチャも実施。賞品にはオーディオテクニカ「ATH-TWX9」、final「ZE8000」といったSnapdragon Sound対応完全ワイヤレスイヤホンや、オリジナルグッズなどを用意し、Snapdragon Soundの魅力をアピールしていた。

ポタフェスではSnapdragon Sound対応製品を体験できることに加えて来場者プレゼントも用意

(提供:クアルコム)

多くの来場者がSnapdragon Sound対応製品を興味深そうに体験していた

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