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30m近く離しても速度が落ちない

いま最強のネット環境!日本初Wi-Fi 6E×クアッドバンドのメッシュWi-Fi「Orbi 9」に驚いた

公開日 2022/12/02 06:30 折原一也
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多くのデバイスを繋げても遅くなりにくい



第3のポイントは、「クアッドバンド」と「専用バックホール」だ。メッシュWi-Fiルーターを選ぶときに、トライバンド対応が良いと聞いたことがある人が多いのではないだろうか。ちなみに○○バンドではなく、カウント方法を変えて同時ストリーム数と呼ばれることもある。

ネットギアでは既存モデルでトライ(3)バンドの「Orbi 8」というメッシュWi-Fiシステムをリリースしており、“メッシュでも速度が落ちにくい” と、高い評価を得ている。それを超える新たな最強モデルが、クアッドバンドのOrbi 9だ。

クアッドバンドのイメージ

Orbi 9はクアッド、つまり4つのバンドを備えている。帯域の内訳としては、6GHz+5GHz+5GHz+2.4GHzだ。ストリーム数でカウントすると、それぞれ4ストリームのため、合計16ストリームとなる。

上が専用バックホールのあるOrbi 9。下がバックホールのないメッシュWi-Fi

5GHz帯を2バンド/8ストリームも搭載している理由は、メッシュWi-Fiルーターでは、本体とサテライト間の通信(これをバックホール通信と呼ぶ)でもWi-Fiを利用するためだ。このバックホールがない場合、接続デバイス1台あたり平均25%も速度低下してしまうが、Orbi 9ではこれを防げるのだ。

速度が重要なゲーミング用途にも最適だ

多くのデバイスを繋げても速度が落ちにくい

またWi-Fiの接続性には、電波をしっかりつかむアンテナ設計も重要になる。本機では合計12本もの独自設計アンテナを内蔵し、アンテナの位置を調整しなくても常に最適な電波強度を得られるとのことだ。設計はアメリカのサンノゼ本社のチームが行っており、従来のOrbi 8から5GHz帯のカバレッジを30%改善しているという。加えて、さらなるこだわり派に向けて、バックホールを有線LANで構成する機能も用意されている。

高性能なだけでなく、内蔵アンテナによるインテリアに馴染むデザインも魅力

合計12本ものアンテナを内蔵

家でも外でも安心のセキュリティ機能



そして最後のポイントは、ネットギア製品ならではのセキュリティ機能「NETGEAR Armor」だ。この機能を使えば、スマートフォンやPCだけでなく、プリンターやIoT機器など、Wi-Fiに接続しているすべてのデバイスを外部の攻撃から守れる。電波のカバー範囲が広いと、隣の家からも繋げそうという心配も増えるが、そういった外部からのアクセスを防ぐ機能も備えているので安心してほしい。

「NETGEAR Armor」

さらに台数無制限のセキュリティアプリも付属していて、外出の際に、公共のWi-Fiに繋いでも端末を守ってくれる。年間8,990円の有料サービスとなるが、30日間のフリートライアルも提供されているので、ひとまず試してみるといいだろう。

なお、Orbi 9がハイスペックかつ多機能なので、導入の難易度が気になるユーザーもいるかもしれない。しかし本機では、初期設定がスマホアプリ「NETGEAR Orbi」から行えるので手軽だ。さらに出荷時点で親機と2台のサテライトは接続設定が完了しているため、セットアップは親機だけ行えばよい。

「NETGEAR Orbi」アプリのホーム画面

アプリからはサテライトの接続状況なども確認できる

「Orbi 9」は離れた距離でどれだけの通信速度が出る?



さて、ここまで紹介して気になるのは、Orbi 9を導入するとどれだけの通信速度が出るの? という点だろう。冒頭で触れた通り、今回は10Gbps回線が導入済みという、ネットギアのショールームに足を運んでテストしてみた。

ネットギアのショールームで検証を行った

検証に使ったのは、私物のM1チップ搭載MacBook Air。Wi-Fi規格はWi-Fi 6までしか対応しないため、理論上の最大値は802.11axで接続した状態の1200Mbpsとなる。Wi-Fi 6E対応でテストしたかったところだが、対応端末は世に出ていないこともあり、やむなくWi-Fi 6での検証となった。

次ページショールームで実測テスト。その結果は?

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