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PRスタイリッシュながらV-MODAらしい重低音サウンド

BTヘッドホン×ネックスピーカー。攻めまくりのV-MODA「S-80」が想像以上に便利だった

2022/08/02 折原 一也
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ネックスピーカー機能が在宅環境で大活躍

そしてS-80の唯一無二の個性が、ネックスピーカーとして使える「パーソナルスピーカーシステム」だ。使い方は本機を首にかけ、ユニット部を90°回転して前面に向けるのみ。自動的にその装着スタイルを判別してサウンドも切り替わる。

ハウジングを前面に向けると自動でネックスピーカーモードになる

実際にネックスピーカースタイルでBTS「Dynamite」から聴いてみると、顔のやや下に音が定位する印象はあるが音楽としてのバランスは悪くない。ヘッドホンスタイルのときほど強烈な重低音サウンドではなく、中高域をシャープに立てる聴きやすさ重視になる印象だ。

想像以上に相性が良かったのがYouTubeの動画視聴だ。ニュースや学習用コンテンツは人の声もクリアでしっかり聴けて、Netflixでアニメ『SPY×FAMLY』を視聴しても声優の声のニュアンスまで伝わってくるレベルだ。

オマケ機能のつもりで使い始めたネックスピーカー機能だが、いざ使ってみると思いのほか便利なことに気づいた。自宅のテレワーク環境でヘッドホンを装着していると、来客や家族の呼び掛けに気付けないという心配があるが、そんな時に、ヘッドホンをそのまま首に掛けてネックスピーカーとして使える利用スタイルが実にハマるのだ。

ヘッドホンとネックスピーカーを個別で持っていたとしても、使い分けには接続し直す必要があるわけで、その手間がかからないところが嬉しいポイント。

ネックスピーカーモードは在宅時に大活躍。ヘッドホンからすぐに切り替えられるのが便利だ



S-80のコンセプトの一つに“外でもカッコよく音楽を聴こう”という所もあるとのことだが、確かに通勤や外出時にはBluetoothヘッドホンとして大いに大活躍してくれる。だが僕からオススメしたいのは、自宅での活用だ。

音楽に没入できるヘッドホンスタイルから、シームレスにネックスピーカーに移行できる便利さは絶大。このアイデアが今後流行るとしたら、その偉大な先駆者としてS-80の名前を記憶しておくべきだ。そして、V-MODAのDJサウンドの強烈な重低音も凄い、という所も忘れないように。

(提供:ローランド)

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