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ドルビーアトモスを感動の高音質で。デノンの3.1.2chサウンドバー「DHT-S517」で極上サウンド体験

2022/01/28 折原一也
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外見から想像の付かない、フロア型スピーカーのようなパワフルサウンド

紹介してきたように、控え目にいっても、かなり高音質に傾倒して作られているように思えるDHT-S517。実際に体験してみると、その音質は予想を上回るものだった。

まず、UHD-BDのDolby Atmos音声で視聴した『ボヘミアン・ラプソディ』より、ウェンブリー・スタジアムのライブのシーン。イマーシブオーディオらしい音の作りを体験できる作品だが、スタジアム上空の俯瞰映像からステージ上へとカメラが移動していくあのシーンで、耳の横をふわっと抜けていく音の移動感、そして歓声の一つひとつの粒立ちまで聴き分けられる音情報の豊富さ、S/Nに圧倒される。

ピアノから始まる楽曲の音は、思わずハッとするような鮮明さ、そして情熱的な歌声と情報量で迫る。演奏は、まるでテレビ画面を挟み込むように大型のフロア型スピーカーを設置して、強烈なアンプで駆動してゴリゴリと鳴らし込むような肉厚でパワフルなサウンド。眼前にあるスリムなサウンドバーからこの音が再生されているとは、ちょっと想像も付かない。

イマーシブオーディオの再現性もさることながら、情報量やS/N、パワフルなサウンドはフロア型スピーカーで鳴らしているかのよう

同じくDolby Atmosで収録されているディズニーの実写版『アラジン』。王子に扮したアリのパレードのシーンを視聴しても、大型スピーカーで再生しているかのような、テレビ画面のサイズを超える鳴りっぷりを発揮。歌声をフロントで鮮やかに存在感を発揮しつつ、パレードの喧騒と音楽の音数の多さとスケールを、音の高さ含め画面サイズ以上のスケールに散りばめ見通せる形で再現する。

低音はリズムの刻みの的確さ、音楽的なつながりの良さもあり、まるで大型のHi-Fiスピーカーで構成するAV環境で視聴する映画のようだ。

もちろん、本機の高音質はDolby Atmos以外の音声フォーマットでも有効だ。例えばDTS-HDで音声を収録している『テネット』はリニアPCMに変換して再生するかたちになるが、チャプター5冒頭、手荷物検査のシーンは機械音まで立体的な空間の広がりで再現。BGMのフロントに含まれている緊迫感ある低音のパワーも強烈だ。

そして貨物輸送機が空港倉庫に突っ込む爆音も余裕の大迫力で再現する。爆発音までもHi-Fiオーディオ的な情報量を伴う鳴りになっている所が、実にデノンらしい高音質を突き詰めたサウンドなのだ。

デノンのサウンドバーでは初めてイネーブルドスピーカーを搭載

HDMI端子はeARCに対応するため、HDMIケーブル1本でテレビと接続できる

サブスク映像配信の作品もチェックするため、Netflix『イカゲーム』より、1話の“だるまさんがころんだ”のシーンを視聴。Dolby Atmos音声で配信されている作品だが、高い位置からのアナウンス音声を、まさに試聴室の天井近くの位置感として完全に再現。そしてゲーム参加者が高い位置から狙撃される音、背景まで回り込む方位感まで、完全に作品の世界に没入させてくれる。

ゲーム中に流れるジャズの名曲「Fly me to the Moon」のBGMも艶ある音色で、空間に広がる余韻も見事。そのシーンに浸って聴き入ってしまうようなサウンドだ。



DHT-S517を試聴して感じるのは、とにかく高音質であることが魅力のモデルであるということ。もちろんDolby Atmos音声の再現性も非常に高いのだが、それ以上に素の音が良く、どこかHi-Fiスピーカーでサラウンドを聴くような“やり過ぎ感”すらあって、オーディオ好きとして思わずニヤリとしてしまう。

音楽CDのステレオ音声を聴いて確認してみても、本機で聴く音の良さ、面白さは健在。オーディオの原体験を持つユーザーが、今どきのエンタメを楽しむ相棒としてサウンドバーを選ぶとしたら、DHT-S517は他にはない極上のサウンド体験を届けてくれることだろう。


(協力:D&Mホールディングス)

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