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【特別企画】Wi-Fi環境周辺にも効果抜群

電源対策はオーディオの要。6人の評論家によるiPower Elite “私的使いこなし”を徹底公開

公開日 2021/11/29 06:30 鈴木 裕/土方久明/林 正儀/福田雅光/炭山アキラ/野村ケンジ
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福田雅光の場合
■ストリーミングの音がこれほどまでに向上するとは


そのストリーミングの音、満足するのは、まだ早いのではないですか。

最近ストリーミングを始めた福田雅光氏。ネットワーク周りの音質対策が大きく効果が出ることに興味津々

自分はストリーミング初心者であるが、大きく改善できる方法を知った。それは、ルーターの付属電源アダプターを交換、グレードアップする方法である。私の場合NUROであるため、部屋まで光回線が引かれていて、直接ルーターに接続する。Spotifyの無料版はナローで明瞭性も不満があり、有料版契約にしてかなり解像度は向上、納得していたが、その頃ACアダプター電源を交換してグレードアップする製品がiFi audioから登場。編集部から試してみないか、という話があった。まさか、回線終端装置(ルーター)の電源をグレードアップする意味がどれほどあるのか疑問を感じながら試してみる。

NUROのひかり終端装置のACアダプターをiPower Eliteに交換してから、SpotifyをSONORE「Signature Rendu SE optical」で聴いてみる。音のくもりが取れ、もう付属の電源には戻れない

曲はアンディー・ナレルのスロー・モーションから「ナッティー・スティック」。これは、まさかの現象が発生していた。薄々感じていたもやが一掃され、SN比が激変。それに伴い、細部の情報がはっきり姿を現し、サウンド全体が生き生きとダイナミックに変化している。これはストリーミングのクオリティを高めてくれるものだと、楽しくなった。この種のネットワークを利用するのであれば、後部にどのように高級製品を使っても、データの入り口を強化しないと意味がない。再度ルーターの電源アダプター付属のものに戻すと、音はくもり、使いものにならないことを理解する。

■複製したCD-Rの音が元のCDより良くなった!?

CDデュプリケーター「DMR-0720」。このマシンはCDをコピーするもので、新聞の広告を見て、時々音源を複製する必要があるため購入した。PCを使わないでコピーできるのが特徴。内蔵プレーヤーでCDの音を一度内部のSDカードに記録、次にCD-Rをセットするとファイナライズされて出てくる。1枚は付属アダプターで、もう1枚をiPower Eliteに交換して記録。これをCDプレーヤーで再生して電源の違いによる変化があるのか実験した。

ヘンリー・マンシーニのトリビュートアルバム『アルティメイト・マンシーニ』を複製する。純正のACアダプターで複製したCD-Rと、電源をiPower Eliteにして複製したCD-Rをそれぞれ作成

付属でも厚く分離のしっかりした記録がされている。しかし、iPower Eliteの方では信じられない変化が発生していた。高域は冴えて美しく伸び帯域を広げ音場が広い。遠近感も現れてくる。元のCDがまるで別物のようにクオリティを高め、予想もしていなかった変化が出てきた。コピーでこんな音が作れる効果は驚きである。室内楽でも試してみたい。古いアルバムなど、このようにして楽しむ方法もある。なお、約7倍速程度で動作する。

できあがった2枚のCD-Rを、CDプレーヤーで比較再生。iPower Elite電源で複製した方がはるかに高音質であった

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