【特別企画】老舗米国ブランドの確かな説得力

キャメロット・テクノロジーがPC-Triple Cを採用、新電源ケーブル「ARTHUR」を聴く

小原由夫

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2020年12月23日
■導体にPC-Triple Cを採用、独自のコンディショナーを組み合わせた最新電源ケーブル

米ペンシルバニア州ハンティントンバレーに拠点を置く老舗ケーブルメーカー/キャメロット・テクノロジーは、良質なオーディオ再生における電源ケーブルの重要性が認識される以前から、優れたアイテムを輩出するブランドとしてマニアの間では高く評価されてきた。銀色の金属メッシュのシースは一目でキャメロット・テクノロジーのケーブルと分かるアイデンティティを有しているし、マニアにとってはそれが安心感につながるシンボリックなものとして映っている。

金属メッシュのケーブルシースと独自のフラックスパワーコンディショナーを搭載するキャメロット・テクノロジーの電源ケーブル

キャメロット・テクノロジーの現在の国内輸入代理店は、サエクコマースである。両者の交流は90年代初めに遡る。サエクの先代社長、北澤貞夫氏とキャメロット・テクノロジーのシリング社長が米国の展示会(CES)で会談した後、正式な取引がスタートした。

当時の米国市場では、複数の専業メーカーがしのぎを削っていたが、キャメロット・テクノロジーはナイロンブレードのケーブル被覆材を完成させた初のメーカーとして、彼の地にて高い評価地盤を築いていた頃だった。以来その信頼関係は2代目社長の北澤慶太氏に引き継がれ、既に四半世紀を越えている。

そんなキャメロット・テクノロジーから、この度新しい電源ケーブル2種が届けられた。「POWER MASTER ARTHUR」シリーズの3および5である。双方の違いはケーブルの線径で、「ARTHUR 3」が導体断面積3.5mm2、「ARTHUR 5」が5.5mm2。その他の仕様は共通している。

CAMELOT TECHNOLOGY「PM-ARTHUR 5」(450,000円/2.0m/税抜)

一番の特徴は、ケーブルの途中にフラックスパワーコンディショナーを搭載していることだ。これは一種のパッシブフィルターで、電源ラインに重畳したEMI(電磁波干渉)、RFI(電波干渉)を大幅に低減する効果がある。また一方では、PC等のデジタル機器や家電製品由来の差動モード・ノイズ(ノーマルモード・ノイズ)、ケーブル自身と大地アースとの電位差から生じる同相モード・ノイズ(コモンモード・ノイズ)の除去作用も期待できる。

CAMELOT TECHNOLOGY「PM-ARTHUR 3」(375,000円/2.0m/税抜)。ARTHUR 5よりも少し線径が細い

ケーブル本体のシールドも万全だ。銅箔シールドとEMS(電磁波シールド)対策特殊編組ジャケットを用いた二重シールドによって、高周波ノイズの不要輻射もしっかりと抑え込んでいる。

本品は海外製ケーブルには珍しく、導体にPC-Triple Cを採用している点が見逃せない。日本で誕生したこのオーディオ用高純度銅線は、今日最も信頼できる導体と私は認識している。また、その導体の優れた導電性能を活かすべく、プラグ/コネクターにはフルテック製の最上級品を採用しているのもセールスポイントといえよう。

強弱や陰影が一段とはっきり表現される

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