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アップル「AirTag」レビュー。便利なところ、不満なところは?

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山本 敦

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2021年04月26日
アップルは4月30日、同社にとって新しい製品カテゴリーとなる紛失防止スマートトラッカー「AirTag(エアタグ)」を発売する。AirTagがどういう製品なのか実機に触れながら紹介してみたい。

アップルの紛失防止スマートトラッカー「AirTag」

3,800円から買えるAirTag

iPhoneにiPad、Apple Watch、AirPodsなどアップルのデバイスには、プリインストールされている「探す」アプリを使って紛失を防いだり、万一の置き引きなど盗難にあった場合に遠隔地からも探せる便利な機能がある。

そしてBluetooth対応の小さなスマートトラッカーAirTagをバッグや財布、デジタルカメラ、傘といった大切にしている持ち物に付けておくことで、この「探す」アプリを使って探索できるようになる。

本体の厚さは8ミリ。質量は約11g

AirTagは1個3,800円(税込)から購入できる。アップルのプロダクトの中ではとても安価であることも魅力的だと思う。iOS 14.5以降をインストールしたiPhone、iPod touch、またはiPadOS 14.5以降をインストールしたiPadからユーザーのApple IDに登録して使う。1件のApple IDに対して複数のAirTagが登録できることから、4個セットのパッケージも12,800円(税込)で販売される。

AirTagは「探す」アプリで探す

AirTagを装着したアイテムが近くに見当たらない時は、iPhoneなどで「探す」アプリを立ち上げて「持ち物を探す」を開くと、マップ上にAirTagのロケーションが表れる。

iOSの「探す」アプリからアイテムの現在位置をトラッキングできる

AirTagを付けたアイテムが、例えば自宅などBluetooth圏内で行方不明になっている場合には「探す」アプリを開き、「サウンドを再生」をタップするとAirTagから聞こえてくるビープ音を頼りに場所を特定できる。AirTagには本体の白いドーム型の樹脂製カバーを振動させて音を鳴らすアクチュエーターユニットが内蔵されているのだ。

AirTagにはアップルが独自に設計した超広帯域無線通信のためのU1チップも内蔵されている。ユーザーが所有するスマホが同じくU1チップを搭載するiPhone 12シリーズ、またはiPhone 11シリーズである場合には「正確な場所を見つける」機能により、AirTagの現在位置がより正確にトラッキングできる。

「探す」アプリの「持ち物を探す」タブから探索したいアイテムを選び、「探す」をタップする。U1チップによる超広帯域無線(UWB)通信は約10mの範囲内で誤差の少ない位置検出ができるとされている。

「正確な場所を見つける」機能を立ち上げると、iPhoneのディスプレイにはカメラやARKit、加速度センサー、ジャイロスコープにより読み込んだデバイスまでの距離情報などが表示される。通常はグレーで表示される画面は、iPhoneを紛失したデバイスの方に向けると緑色に変わる。デバイスのある場所にたどり着くとiPhoneが小刻みに振動して知らせてくれる。

U1チップ搭載のiPhone 12/11シリーズは「正確な場所を見つける」機能が使える。AirTagのある方向に向くと画面が緑色に変わる

なお、「正確な場所を見つける」機能を含むAirTagのユーザーインターフェースはiOS標準のアクセシビリティ機能にも対応している。例えばVoiceOver機能を使うと、視覚に障がいのあるユーザーのため音声を使ってAirTagの場所をナビゲーションする。

AirTagを見つけると画面の表示が切り替わり、iPhoneが細かく振動する

セットアップはiPhoneで簡単

AirTagは電源に広く普及するコイン型電池「CR2032」を採用している。1個の電池で約1年間は交換せずに動き続けるという。

電源はコイン型電池「CR2032」。約1年間連続して使えるスタミナを確保する

購入したばかりのAirTagにはバッテリーを絶縁するためのフィルムが貼られている。これをはがすとピロピロっとかわいいビープ音が鳴ってAirTagに通電する。そのままiPhoneに近づけるとAirPodsシリーズのようにセットアップメニューがポップアップする。

iPhoneをAirTagに近づけるとオートペアリングが始まる

複数のAirTagを区別しながら使い分けられるように1台ずつ名前を付けておこう。ハンドバッグやカメラなどプリセットのほかに、ユーザーが任意に決めた名前も登録できる。

AirTagにそれぞれの名前を付けて管理する

AirTagの本体はIP67等級の防塵・防水対応だ。アウトドアスポーツ用のバックパックや傘など雨に濡れるアイテムに装着して使うこともできるし、日常的な使い方の範疇で簡単に破損しないよう十分な耐久性能も持たせている。

白い樹脂カバーに絵文字やイニシャルなどが刻印できる

しかしながら、AirTagは家の外に “おでかけ” もするペットの見守り用途に使うアイテムとしては推奨されていない。また後ほど詳しく説明するが、ユーザーのApple IDにひもづいているiPhoneと距離が離れている状態でAirTagが移動すると、デバイスが正しい使い方をされていないとみなされてビープ音が鳴る。

本気で紛失したらどうやって「探す」?

「探す」アプリを開くとマップ上にAirTagの位置情報のほかバッテリー残量が表示される。画面右上の「i」アイコンをタップすると、地図の表示を平面図、航空写真または両方のミックスから選べる。マップ情報はOpenStreetMapとTomTomから提供を受けたものだ。

「悪い事」のために使えない

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