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その実力は本物だ!Sonos初のドルビーアトモス対応サウンドバー「Sonos Arc」レビュー

2020/10/09 山本敦
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洗練されたデザインと最先端のテクノロジーを兼ね備える、数々のプロダクトを発売してきた米Sonosは、いま最も注目すべきオーディオブランドのひとつだ。今回は、同社が誇るプレミアムクラスのサウンドバー「Sonos Arc(アーク)」のハンズオンレポートをお届けしよう。

Sonos「Sonos Arc」¥119,680(税込)

Sonos Arcを一見しただけでは、オーディオ機器であるとわからないかもしれない。操作ボタンと余計な意匠やパーツによる装飾性を廃したことで、インテリアともすんなり調和する。これで、内部には全11基のスピーカーユニットとクラスDデジタルアンプが搭載されているのだから驚きだ。

全11基のスピーカーユニットとクラスDデジタルアンプが搭載されている

継ぎ目のない優美なグリルは、筐体の前方と天面を約270度包み込む。個性的なデザインのグリルに目を近づけてよく見ると、細かなパンチ孔が空いている。合計76,000個もの孔を設けた理由は、スピーカーユニットが出力する音をスムーズに透過させるためだ。

ブラックモデル

ホワイトモデル

もちろん十分に高い剛性も確保されている。今回は55インチのテレビと組み合わせたが、画面サイズにぴたりとマッチした。テーブルスタンドに設置したテレビ画面、またリモコン受光部を覆い隠さないよう、本体の高さは87mmに抑えている。

Sonos Arcをテレビの下に置いたところ

Sonos Arcを壁掛け設置したところ

かんたんに設定完了。iPhone/iPadがあれば自動音場補正もラクラク

Sonos Arcは、Sonosとして初めての、ドルビーアトモス再生に対応したサウンドバーだ。ドルビーアトモス対応のサウンドバーは、手頃な価格で買える製品も増えつつあるが、Sonos Arcのように上質なデザインと音質を追求し、スマホ向けアプリ「Sonos S2」からSonosネットワークを作ったり、音楽配信サービスに対応したり、AirPlay 2など多彩な機能も揃えたプレミアムモデルはあまり多くない。

セットアップはすごくかんたんだ。Sonos S2アプリをダウンロードし、手順に沿って行っていけば、すぐに設定が完了する。iPhone/iPadをお持ちなら、コンテンツ再生を始める前に、部屋によって異なる音響環境に合わせたサウンドを楽しめる自動音場補正機能「Trueplay」をアプリから済ませておこう。なお、このアプリの完成度の高さはSonos製品をレビューするたびに紹介しているが、とてもシンプルで、なおかつ洗練されたユーザーインターフェースを備えていることを、今回も付け加えておきたい。

Sonos S2アプリを使えばかんたんにセットアップが可能だ

「ナイトサウンド」と「スピーチ強化」もアプリから設定できる

Sonos Arcは、eARC/ARCに対応するHDMI端子を1基搭載している。同じeARC対応のHDMIを搭載するテレビと接続すれば、ドルビーTrueHDベースのドルビーアトモスの入力も行える。

今回のハンズオンではSonos ArcとHDMI ARC対応のテレビをHDMIケーブルで直結し、Netflixで配信しているドルビーアトモス収録コンテンツを視聴した。Sonos Arcが内蔵する全11基のスピーカーのうち、2基はドルビーアトモス対応コンテンツを再生すると高さ成分を再現するハイトチャンネル用スピーカーとして機能する。

合計76,000個もの孔を設けている

高さ方向の空間描写も広い

聴き始めたら、瞬く間に、その臨場感あふれるサウンドに魅了されてしまった。

『攻殻機動隊 SAC_2045』のエピソード5、公安9課とポスト・ヒューマンとの対決シーンでは戦闘シーンの躍動感が力強い。効果音が肉厚だ。細かなエフェクト音の粒立ちがとても良く情報量に富んでいる。乾いた弾丸の音色が広々と描かれる空間を縦横無尽に飛び交う。高まる緊張感のせいで手汗がにじんできた。

さらに身を乗り出しながら音に集中すると、高さ方向の空間描写も広いことに気が付いた。天井から降ってきたガラスがフロアに飛び散る様子は、映像の力を借りなくても、音だけでとても生々しく感じられた。

人の声は輪郭を精細に描き、鮮やかに音像を定位させる。キャラクターの声がとてもふくよかで艶っぽい。電脳通信により交わされる会話の声に掛かるエフェクトなど、演出効果がもたらすリアリティにも引き込まれた。

Sonos Arcの実力を音元出版の視聴室で確かめた

プレミアムクラスのサウンドバーであるSonos Arcは、その風格にふさわしいサイズと重さもそれなりにある製品だが、効果は重心が低く、力感あふれる低音再生に良い形で表れている。腹の底にまでガツンと響くほどパワフルな爆音をシングルボディで鳴らし切るサウンドバーは滅多にない。Sonos Arcを1台導入するだけで、豊かなホームシアター体験が実現可能になる。

もしも広い部屋にSonos Arcを導入することを検討しているのであれば、よりリッチな低音を肉付けできるSonosのワイヤレスサブウーファー「Sonos Sub」(第3世代)の導入も視野に入ってくる。



「ナイトサウンド」などの便利機能も使いこなそう

機能面では、Sonos S2アプリから選択できる「ナイトサウンド」と「スピーチエンハンスメント(強化)」も便利に使いこなしたい。

ナイトサウンドをオンにすると、ボリュームを絞っている時に静かなサウンドを持ち上げて、反対に音量が大きくなる場面でリミッターを自動的にかけてくれる。Sonos Arcの強みである自然なダイアローグの輪郭をむやみに強調したり、痩せ細らせることなく巧みに存在感を引き立てる。大きな音を出しにくい環境でも映画や音楽再生に落ち着いて没入できそうだ。

一方でスピーチエンハンスメント機能は、たとえばSonos Arcでテレビ番組のニュースやスポーツ中継の解説に耳を傾けて聴きたい時に効果を発揮してくれる。もちろん映画においても、BGMや効果音の影響で聴き取りづらい会話がクリアに調整される。

映像だけでなく音楽も高品位に楽しめる

Sonos ArcはAirPlay 2にも対応する。Sonos S2アプリを介してSonos Arcをホームネットワークに接続した後、iPhone/iPadのユーザーはApple MusicやSpotify、Amazon Musicなどの音楽ストリーミングをワイヤレスでSonos Arcに飛ばして良質なサウンドを手軽に楽しめる。

さっそく音楽を聴いてみよう。女性ボーカルはしっとりと甘い声の質感に魅了された。特別なバーチャルサラウンド機能を設けていないぶん、原音を忠実に再現することへのこだわりを強く感じさせるスピーカーだ。Sonos Arcがあれば、いつでも自宅でライブ演奏を楽しんでいる気分に浸れそうだ。

Sonos Arcの発売に合わせてアップデートされた最新世代のSonos S2アプリについては、ほかにもイコライザーでより好みのサウンドに追い込んだり、マルチルーム再生環境のセットアップが手軽に行える機能などが充実している。新たに加わった無料のインターネットラジオ「Sonos Radio」も、ぜひ楽しもう。



Sonosで初めてとなる、ドルビーアトモス再生に対応したサウンドバー、Sonos Arc。これまでスマートスピーカーカテゴリーを牽引してきたSonosが、自由で新しい音楽の楽しみ方を提案した記念碑的モデルだ。Sonosのプロダクト史に名を刻んだプレミアムサウンドバーの実力は、紛れもなくホンモノだった。

ヨドバシカメラ マルチメディア AkibaでSonos Arcを含むSonos製品のフルラインナップを展示、全て視聴体験可能!

ヨドバシカメラ マルチメディア AkibaのSonos特設スペース

■住所:〒101-0028 東京都千代田区神田花岡町1-1
■営業時間: 9:30 - 22:00
■電話番号: 03-5209-1010
■Sonos専門ストア(Sonos販売ページ):https://www.yodobashi.com/store/220058/
■Sonos特設スペースオープン記念特典:
ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaのSonos特設スペースオープンを記念し、9月30日から10月27日まで実施しているSonos Arcの先行販売期間中、当該商品を店舗にてご購入頂いた方に、Sonos製品ご購入時にご利用可能な新設記念10,000円クーポンをご用意しております。
※ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaのSonos特設スペースにてSonos Arcをご購入頂いた方が対象となります。
※クーポンは、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaのSonos特設スペースにて販売している全てのSonos製品が利用の対象となります。詳細は、店頭にてお訪ね下さい。
※クーポンは、2020年12月31日まで有効です。

(協力:Sonos)

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