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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第248回】

現代DAPの基準は中華にあり!5万-10万円の“ド真ん中クラス” 中国DAP 3機種の実力チェック!

公開日 2020/06/08 06:00 高橋 敦
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中国DAPを見れば現代DAPがわかる!

現代ポータブルオーディオプレーヤーの基準は中国メーカーが作っている!

集合写真・HiBy!FiiO!Shanling!

……と言っても過言ではないだろう。
もちろん日本のSonyウォークマン、韓国のAstell&Kernなども強力な製品を展開している。しかし国単位で見た場合、現在のポータブルプレーヤー市場の大半を占めているのは完全に中国勢。メーカー数にしても製品数にしても圧倒的だ。

しかもそれは単なる数の力ではない。質も伴っているし、先進的な機能や仕様の採用などにおいては他国に一歩先んじることも多い。

かつての中国メーカー、そして当時の製品には、失敗しないことよりも挑戦することを重んじる突撃精神が先走りすぎたものも目立っていた。しかし現在の中国メーカーは、その突撃精神に追従できるだけの “技術力” や “生産力” を備えている。

結果、攻めた機能や先進的な仕様を備えつつ、実用品としての完成度にも問題なく、期待されるコストパフォーマンスも堅持した、ハイレベルな中国DAPがガンガン量産されているというのが現状だ。

というわけで中国DAPはもう完全に市場のド真ん中にいる!
というかそのド真ん中を作っているのが中国DAP

今回はそのド真ん中の中国メーカーの、さらにド真ん中の仕様や価格帯である、5万から10万円クラスにラインナップする、フルサイズ機の最新主力モデルをピックアップ!その魅力を改めてチェックしていこう。ピックアップしたモデルはこちら!

HiBy「R6ProAL」実売目安6万6000円!
FiiO「M11 Pro」実売目安8万2500円!
Shanling「M6 Pro」実売目安9万0000円!
(以上、10%税込での実売価格目安順)

HiBy「R6ProAL」

Fiio「M11 Pro」

Shanling「M6 Pro」


「全部入りこそ正義!」と言わんばかりの超充実スペック!

ピックアップモデル、そして競合モデルとして同価格帯のSonyウォークマン「NW-ZX507」の注目スペックをまとめた比較表を用意した。まずはこちらに目を通してみてほしい。



ハイレゾストリーミング対応など、発売後のシステムアップデートで強化された部分等も出来る限り情報を拾って反映してある。ただハイレゾストリーミング周りは特に、DAPメーカーとして「他社提供サービスのことなのでうちからのサポート情報としては出していないけど実際は動作する」みたいなパターンもあるし、今後も動きがあり続けるかと思う。そのあたりは各自がシリアスに購入検討する時点で最新情報を掘ってみてほしい。

さて、どの製品がベストかという判断はどのような機能や仕様を重視するか次第。だが、重視するポイント次第で判断できるということは、どの製品にも大きな穴となるポイントはないということだ。

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