巧みなパッケージング、価格以上の満足度

販売中止相次ぐファーウェイ新スマホ、購入して使ってみた

編集部:風間雄介

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2019年05月26日
いまさら説明するまでもないが、ファーウェイを取り巻く状況は、日一日と厳しさを増している。

ファーウェイが米商務省の「エンティティーリスト」に加えられたことに端を発し、スマートフォンづくりに必要な部品の調達が、今後困難になることは確実だ。さらにGoogle PlayストアやGmailをはじめとしたGoogleサービスの利用、Android OSのアップデートなども、今後サポート外になる可能性がある。

また、英ARMが同社との共同開発から手を引くと宣言したことで、ファーウェイ傘下のハイシリコンが開発する独自プロセッサー「Kirin」の先行きも不透明になった。

さらにはSDカードの標準化団体、SDアソシエーションからもファーウェイの名前が消えたという。今後、同社の端末でSDカードが使えなくなる可能性が高い。

文字通り、瞬く間にファーウェイ包囲網が敷かれた印象だ。

こういったリスクを予測してか、キャリアの反応は早かった。ソフトバンクとKDDIは、発表されたばかりの新製品の発売を延期。予約受付も中止した。今夏発売予定としていたドコモも、新規の予約受付を止めた。さらに楽天モバイルなどMVNO事業者の一部も、P30シリーズの発売延期を発表した。

そして、ファーウェイにとってかなりのダメージになったと思われるのは、Amazonが直販を中止したことだ。Amazonは「OSに重大な懸念がある」とし、新製品のみならず、スマホ旧モデルやタブレット、ノートPC、スマートウォッチに至るまで、全製品の直販を取りやめる徹底ぶりを見せている。

そんな中、同社の最新スマホ「P30」シリーズが、5月24日に発売された。現在、ヨドバシカメラやビックカメラなどの量販店やECサイトでは販売されているが、ヤマダ電機など一部量販店は発売を見合わせている。果たしてその出来映えはどの程度か。シリーズのエントリーモデル「P30 lite」を購入し、実際に試してみた。

ファーウェイ「P30 lite」

巧みなパッケージング、トータルバランスの高さ

P30 liteの、ヨドバシカメラでの販売価格は35,510円(税込)。10%のポイント還元があるため、実質3万円と少しで購入できる計算になる。

1日じっくり使って感じたのは、そのコストパフォーマンスの高さだ。細かなところにコストダウンの跡を感じるものの、トータルの体験として、大きな穴がない。隅々までバランスが取れており、パッケージングの巧みさに感心させられた。

本体の幅は72.7mmと、iPhone XSやXRなどとほぼ同程度で、持ちやすい。画面は約6.15インチのFHD+(2312 x 1080ピクセル)液晶で、画面占有率は高い。旧モデルのP20 liteにあったHUAWEIロゴは背面に移動し、ノッチの面積もさらに狭くなった。すっきりとしたデザインで、画面に没入できる。

ノッチはあるがほとんど気にならないサイズだ

カメラは自動調整が強め、「あえて」のチューニングか?

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