Roonにも対応。Sonoreのネットワークブリッジ「ultraRendu」は、その音も際立っていた

■MacでもDSDネイティブで出力ができる利便性

またMacからUSB経由でDSD出力を行う場合は、通常はDoP方式で行うことになるため、DSD256（11.2MHz）の音源を再生する場合、DACがDSD256をサポートしていても、PCM 768kHzもサポートしていなければ再生できないというケースがあった。

ultraRenduはDSDネイティブでDACへ出力ができるので、DACがDSD256をサポートしてさえいればよい。こうしてWindowsでのASIO出力に相当するような利便性も得られるという利点もある。


■ネットオーディオのノイズを切り離すアイテムも登場予定

Sonoreのラインアップには他にも興味深い製品がある。現時点で日本導入は発表されていないが、「opticalRendu」には注目したい。opticalRenduは、ultraRenduと基本的な機能を同じくしつつ、SFPトランシーバー対応の光ファイバーケーブルを使ってのLAN接続に対応するモデルだ。これによりガルバニック絶縁を行える、つまり上流のノイズまみれのコンピューターをオーディオシステムとほぼ完全に電気的に切り離すことができる。これによってネットオーディオにつきものだったノイズを劇的に減らすことができるだろう。

SFPはコンパクトタイプのギガビット・光ファイバーネットワーク端子で、よく使われているRJ45とは異なる。そのためにSonoreでは通常のLAN端子を備えた機器とも組み合わせて使えるように光ネットワークコンバーターも用意している。まさにネットオーディオ待望の製品だ。国内導入が楽しみな製品群である。

---

『春のヘッドフォン祭』内トップウイングブースは注目イベント目白押し！

2019年4月27日（土）〜28日（日）の2日間にわたり、中野サンプラザで開催される『春のヘッドフォン祭り』。SONOREを扱うトップウイングは、6Fウィンドにてイベント専用ブースを展開。初日恒例の新製品発表会のほか、本項でご紹介したSONOREを中心に使用するハイレゾデジタル音源のイベントや、OTOTOY協力によるアーティストイベントが開催されてる予定だ。

SONOREの新製品発表会も含むイベントの詳細は下記のとおり。最先端のオーディオを存分に体験できる貴重な機会をお見逃しなく！

【『春のヘッドフォン祭』6ウィンド、Fトップウイングブース イベントスケジュール】

●27日11:30〜13:00『TOP WING Cybersound Group 新製品発表会』
・Spirit Torino Ragnarr Edition, Twin Pulse（本国開発者来日）
・Sonore ultraRendu, ultraDigital
・XI Audio Broadway, Broadway S（本国開発者来日）
・iFi audio Pro iRack, Earplug
・Telos Quantum Damping
・AROMA 新ユニバーサルイヤフォン

●27日13:30〜15:30『LAN-USBオーディオブリッジ Sonore徹底解説』
Roon, DLNA/OpenHomeをはじめとしたさまざまなネットワークオーディオプロトコルに対応したLAN-USBオーディオブリッジ、Sonore ultraRenduを徹底解説。また、従来のメタル線によるLAN接続と、光ケーブルを用いたオプティカルLAN接続の比較も実施予定。

●27日16:00〜18:00『DA変換方式の違いによるDACの音質比較』
ゲスト：オーディオライター 土方久明氏
DA変換方式の違う3機種をオーディオライター 土方氏の案内のもと、下記の比較試聴を実施。
電流出力型DACチップ：M2TECH Young MkIII／フルバランスDA変換&真空管バッファー：iFi audio Pro iDSD／ディスクリートサイン・マグニチュードR-2R DAC：XI Audio SagraDAC