『YOSUI BOX Remastered』

井上陽水デビュー50周年を記念した限定BOX発売へ! ほかでは聴けないリマスターCDのクオリティをレポート

オーディオ編集部+小原由夫

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2018年11月20日
2018年9月1日にデビュー50周年を迎えた井上陽水が、過去のアルバム25タイトルの最新リマスター音源によるダウンロード、ハイレゾ配信、ストリーミング配信を一斉解禁した(関連ニュース)。

井上陽水

ハイレゾ音源はmorae-onkyo music、レコチョク、mysoundで配信。ストリーミングはSpotify、AWA、Amazon Musicなどで配信され、すでに好評を得ている。

そして、アルバム25タイトル(リマスター音源)と、幻の未CD化アルバム『東京ワシントンクラブ』、さらに井上陽水が出演したCM映像を初DVD化し特別収録したスペシャル特典DVD収録の、ファン垂涎の完全限定BOXセット『YOSUI BOX Remastered』(65,000円/税抜)が2019年1月30日に発売となる(予約締め切りは2018年11月26日)。

さて、本稿ではこのBOXセットに収録されるCDのクオリティを確かめてみたい。レポートするのは、ハイレゾ音源のレビューも行った小原由夫氏だ。過去に発売されたCDとハイレゾ音源、そしてアナログレコードと比較しながら最新のリマスターCDの音質を検証していく。以下、小原氏の渾身のレポートである。


■テッド・ジェンセンのマスタリング音源をCD化

ファイルウェブやanalog誌など、音元出版の媒体を通じて井上陽水について書くのは、これが3回目だ。今回は、この初秋のハイレゾ/サブスクリプションの一挙リリースに引き続き(それと同様に)、陽水のデビューから今日までの26タイトル(+1DVD)がデビュー50周年ボックスセットとして限定リリースされることを受けての比較試聴レビューである。どれだけ書き続け、聴き続けても飽きはしない、汲めども尽きぬその魅力なのである。

今回のボックスセットは、先に192kHz/24bitでダウンロード配信された一連のテッド・ジェンセンのマスタリング音源をCD化したもの。しかも特殊素材の採用で、より正確な信号ピッド生成を可能とした高音質仕様のUHQCD(Ultimate High Quality CD/一般のCDプレーヤーで再生可能)になっている点が見逃せない。

テッド・ジェンセンという名を初めて聞くという人のために説明しておこう。米国ニューヨークのマスタリングスタジオ「STERLING SOUND」所属のチーフ・エンジニアで、世界で最も忙しいマスタリングエンジニアといわれている。かつて大ヒットしたイーグルス『ホテル・カリフォルニア』やビリー・ジョエル『ストレンジャー』での仕事で高く評価される一方、宇多田ヒカルなどの邦人アーティストからも全幅の信頼を集めるマスタリング界の巨匠といってよい。

また、本ボックスのもうひとつの魅力が、これまで1度もCD化されていないライブ音源『東京ワシントンクラブ』が収録された点だ。ファンの間では幻のアルバムとされてきたタイトルの待望の初CD化だけに、興奮を押さえきれないという方もいることだろう。パッケージはLPサイズの豪華ハードケース仕様で、LPサイズのブックレットが添付される(なお、本稿執筆時点で特典DVDの内容は公表されていない)。

今までCD化されていなかった『東京ワシントンクラブ』も収録

ハイレゾ音源やCD、オリジナルLPとの音質比較

では、早速レビューといこう。今回は先行したハイレゾ・ダウンロード音源や既発CD、さらにオリジナルLPとの音質比較をしていく。

音作りでもファンには堪らない仕上がり

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