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最新技術や機能を惜しげもなく搭載

“全部入り”の快適さから逃れられない!東芝 REGZA「Z720X」のハイコスパぶりを自宅で検証

公開日 2018/09/22 07:00 編集部:風間雄介
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■ハイレベルな画質。ここまで再現できることに驚いた

続いて、画質・音質のクオリティについて確認していく。まずは画質だ。なお、詳しい画質のレビューは後日、別途お届けする予定なので、ここではリビングで使う際に重要となるポイントを中心に見ていきたい。

まず搭載しているパネルについて。冒頭に、本機がVAパネルではなく「高コントラストIPS液晶パネル」を搭載していると書いた。

一般的に、IPSのメリットとして挙げられるのは視野角の広さだ。横からみても輝度や色があまり変わらないのは、リビングのテレビに適している。

その反面、IPS液晶には、黒の締まりが今ひとつ、という声もあった。ZシリーズがこれまでVAを搭載してきた理由はこれが大きいと聞いている。

今回IPSを搭載したのは、この黒浮き問題をある程度改善したパネルが登場したからだ。RGBのセルにある電極を透明にすることで、電極に光が反射しづらくなり、コントラストが改善したという。

高コントラストIPS液晶パネルのイメージ

実際の映像を見てみる。まず視聴したのはiTunesでダウンロードした「スパイダーマン:ホームカミング」(4K/HDR)と、パナソニックのUHD BDプレーヤー「DP-UB32」で視聴したUHD BDソフト「猿の惑星:新世紀(ライジング)」だ。

IPS液晶のメリットを実感

まず視野角を確かめようと、正面から横へ視点を移動すると、逆に正面よりも色乗りが良くなると感じるほどで、IPS液晶の効果を実感する。

IPSのため、横から視聴しても色乗りが良い

黒浮きについては、たしかに従来のIPS液晶から改善しており、直下型バックライトの精度向上との合わせ技で、液晶としてはかなりハイレベルな映像が見られる。とはいえ、スイートスポットを外れると、やはり黒の締まりが若干浅くなる。映画などをじっくり見るのなら、やはり画面の正面で視聴したい。

視聴する様子

感心したのは4K/HDR映像の表現力の高さだ。Netflixの「13の理由」を見ると、薄曇りの空の階調と、太陽のピークが伸びているところまでをしっかり表現しながら、近景の影になった人物の表情までを克明に表現する。さらに別のシーンでは、暗闇の中で全身が映った人物の瞳だけが光るところがあるのだが、瞳の部分だけがキラリと光り、その周りの暗い部分への光洩れがうまく抑えられていた。こういった、暗闇の中に小面積の眩しい発光体が存在するシーンは、自発光型の有機ELが得意としているのだが、液晶でここまで再現できることに驚いた。

リモコンにはNetflixボタンを搭載。テレビに最適化されたUIで、リモコンでも快適に操作できる

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