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Moto X4で検証した

【検証】Android 8.0時代到来、SIMフリースマホでも「LDAC」と「aptX HD」は使えるか?

公開日 2018/02/16 08:00 海上忍
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基本的にはメーカー判断となるOSアップデートは、Android OS 8.0が公開された2017年9月以降、リファレンスモデルのGoogle Nexus/Pixelシリーズからスタート、ようやく2017年末あたりから他のメーカーでも開始された。日本ではキャリアから発売されることが多いスマートフォンのこと、キャリアからアップデート実施の発表を待つしかないが、2018年以降は順調に数を増やしている(表2)。

Android OS 8.0アップデートの提供状況(2018年2月13日時点の情報)

・NTTドコモ(2017年10月18日時点)
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/pages/171018_00.html

・au(2017年10月11日時点)
https://www.au.com/information/topic/mobile/2017-072/

・ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/info/personal/software/

ここで気になるのが、「LDAC」や「aptX HD」などAndroid 8.0から扱いが変わったコーデックだ。残念ながら、キャリアおよび端末メーカーが公開するリリースノートにはその旨記載されていないことが多く、実際にアップデートしてみないことにはわからない。

SIMフリー端末も状況は同じで、Android 8.0アップデートが提供されたからといって、LDACやaptX HDが利用可能な状態になっているとは限らない。仮に利用できるとしても、その情報は口コミに頼るか、メーカーからの追加発表を待つしかないのが現実だ。

ペアリングが完了しても、どのコーデックが適用されるかわからない端末が多い

そこで、1月にAndroid 8.0アップデートが提供開始されたSIMフリー端末「Motorola Moto X4」を利用し、LDACやaptX HDのサポート状況を調べてみた。リリースノートにそれらコーデックに関する情報はなく、メーカーが公式に対応を表明しているものではないが、選択できるかどうか、選択できたとしてコーデック本来のスペック(サンプリングレート/ビット深度)を満たしているかどうかを検証している。

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