【特別企画】遅延なし、バッテリー切れなし
Bluetooth人気の今こそ欲しいLightningイヤホン。5,000円から買えるラディウス新モデルを試す
■ラディウス流のサウンドを追求したLightningイヤホン「HP-NEL31」
ラディスが同時に発売したLightningイヤホン「HP-NEL31」は、実勢価格8,980円前後というプライスの上位モデルだ。
ドライバーは8.6mmのダイナミック型ドライバーだが、広帯域再生を実現しており、ハイレゾ再生にも対応するポテンシャルを持つ。高剛性アルミハウジングもあいまって、音質に注力したモデルだ。
実機を見ても、レッド、ブラック、シルバーの3色展開の高剛性アルミハウジングは一段上の質感。今回ハンドリングしたのはレッドだが、この仕上げも美しく高級感がある。
またHP-NEL21とはケーブルも異なり、高編組密度構造のナイロン皮膜タイプとなっている。見た目にも編み素材系のようで上質な質感だ。実際に手に持って触れてみても屈曲性、弾力性にも優れている。
編み素材のケーブルは、通常のイヤホンでの採用は珍しくないが、Lightningイヤホンでここまでこだわって、なおかつ1万円以下というのは、やはりコストパフォーマンスが良い。リモコンについても「HP-NEL21」に準じており、首元に3ボタンが垂れ下がるタイプで使いやすい。
実際にサウンドを聞き込んでみると、ハイレゾイヤホンで人気のラディウス流サウンドは「HP-NEL31」でこそ発揮される。RADWIMPSの『前前前世 (movie ver.) 』を聴くと、ダイナミックでスムーズに気持ちよく伸びる中高域のソリッドサウンドが印象的だ。ただし刺さるようなところはない。男性ボーカルの歌声も自然に前に出てくるし、適度に情報量を持ったバランス志向の音づくりだ。
映画『ラ・ラ・ランド』サントラの『アナザー・デイ・オブ・サン』を聴くと、冒頭のピアノも適度なアタックの鋭さがありつつ、質感も両立させている。女性ボーカルがすっと前に出てくる、高いセパレーションも持ち合わせている。HP-NEL21と比較すると、音の密度志向をそのままに解像感を素直に引き上げたイメージで、ボーカル曲も難なくこなす実力を備えたモデルだ。