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周辺機器との組み合わせなど

話題のUSBオーディオアクセサリー、パイオニア「DRESSING」の効果を様々な用途で検証

公開日 2017/08/04 14:13 土方久明
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USB端子に挿すだけでノイズを低減できるというパイオニアの「DRESSING」シリーズ。その効果のほどが話題となっている本製品を、オーディオ評論家・土方久明氏が徹底試聴。PCオーディオ環境やネットワークオーディオ環境に組み合わせて、様々な使いこなしを検証した。

「DRESSING」シリーズ。左から「APS-DR003」(¥100,000)、「APS-DR002」(¥20,000)、「APS-DR001」(¥6,000、いずれも税抜)

■USB端子に挿すだけで音質向上が図れるオーディオアクセサリー「DRESSING」

効くのか? 効かないのか? と発売直後から大きな話題となっているのが、パイオニアの「DRESSING」だ。本製品は、パソコンの空きUSB端子に挿入したり、USBケーブルとUSB-DACなどとの間に接続することで音質向上を図るUSB音質改善アクセサリーである。

ネット上のガジェットサイトや個人ブログなどでも取り上げられ、その効果についてはプロライターからユーザーまで様々な意見が挙がっていて、個人的にも興味を持っていた。

本製品は全部で3種類ラインナップされている。最もリーズナブルな「APS-DR001」(6,000円/税抜)は、オーディオ機器やパソコンの空きUSB端子に挿入して用いる。「APS-DR002」(20,000円/税抜)と「APS-DR003」(100,000円/税抜)は、USBケーブルとUSB機器の間に接続することで音質向上を図るという製品だ。

ただ、内部構造や技術面の詳細については“企業秘密”とのこと。この辺りが一部で物議を醸す原因になっている気もするが、ここは実際に試聴して、「効くのか? 効かないのか?」を判断するのが良いだろう。

まずはPCオーディオ環境でのテストを行う。トランスポートとなるパソコンは筆者の私物のMacBookPro。再生ソフトウェアにAudirvana Plus 3を使用する。

B&W「804 D3」をはじめリファレンス機器も入念に選定。慎重にセッティングを行った上で試聴を行った

今回は厳密なチェックを行うために、編集部にお願いして、試聴室や使用機材(B&W「804 D3」など)もすべてこちらで指定し、さらに神経質なくらいスピーカーセッティングを行ってから試聴を始めた。なお、チェックに使用した音源は記事末に記している。いずれもハイレゾで録音の良いもの、かつアコースティック音源を中心に選んでいる。

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