【特別企画】鈴木 裕が製品をレビュー

イヤホンに「真の静寂」をもたらすアクセサリー − iFI-Audio「IEMatch」を試す

鈴木 裕

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2017年03月06日
イヤホンでの音楽聴取時に、ヒスノイズを除去し、ダイナミックレンジを改善するiFI-Audioのアクセサリー「iEMatch」。同製品をオーディオ評論家の鈴木裕氏がレビューした。

IEMatch

■「ヘッドホンで音楽を聴く際の“破滅的問題”を解決」するアクセサリー

iFI-Audioはイギリスのブランドだ。高級オーディオメーカー AMR(日本未導入)のジュニアブランドとして登場。その先進的な技術や購入しやすい価格設定など、日本でも多くのユーザーを生んでいる。

同ブランドはUSB-DACや真空管を使ったプリアンプ(バッファーアンプ)、フォノイコライザーなどで多くの支持を受けているが、もうひとつ注目したいのはそのアクセサリー類だ。電源関連やユニークなUSBケーブルなど、さまざまな製品をラインナップ。今回レビューする「iEMatch」もまたそんなiFI-Audioのオリジナリティが存分に発揮された製品だ。

メーカーはこう説明する。「iEMatchはヒスノイズを除去し、ダイナミックレンジを改善することによって、ヘッドホンで音楽を聴く際の破滅的問題を解決します」。

どういうことなのか。大きく分けると3つの機能を持っている。

まず、感度の高いインイヤーモニター等とヘッドホンアンプなどの間に挿入して、ボリュームを上げられるようにする働き。メーカーはそういう言い方をしていないが、固定抵抗切り替え型の2段階のアッテネーターの役割があると考えられる。

2番目はヒスノイズの除去。ノイズ成分が何dB以下になる、というような表示もないし計測もしていないのだが、実際に使った感覚では「低減」と言うよりも「除去」と呼びたい強力な能力を持っている。

そして3番目。一般的な3極端子(左右の+チャンネルと、共通のグラウンド)接続と、いわゆるバランス接続と呼ばれる4極端子(左右の+チャンネルと、左右のグラウンドチャンネル)をスイッチひとつで切り換えられる機能。ちなみに3.5mm径の4極端子というバランス接続の規格は、iFI-Audioとして提案しているという。

■製品を“即購入”した筆者。その感想は「素晴らしく快適」

実は筆者は、こういう製品を待っていた。

ラジオ・ディレクターとして仕事をする中で、放送局のPCを使って音声メディアの波形編集や番組の検聴をするのだが、放送局のPCのサウンドボードとヘッドホンアンプとの音量の設定がうまくいっていないようで、備え付けのヘッドホンアンプを使った時でもボリュームが上げられないという問題があった。

iEMatchで高音質化につながるポイントとは?

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