HOME > レビュー > 【第180回】恒例の“超ド級”個人的ランキング「ポタ研2017冬」編。1位は期待を超えてきたアレ!

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第180回】恒例の“超ド級”個人的ランキング「ポタ研2017冬」編。1位は期待を超えてきたアレ!

公開日 2017/02/24 10:00 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE


【第1位】自作平面駆動イヤホンが期待を超えてた

もはや風物詩、「Music With 規格外」ブースの「完全自作平面駆動型」シリーズ。今回登場したのは「耳掛け式イヤホン」だ!

奥のヘッドホンと比べるとその小ささ(同シリーズ比)がわかるだろう。それにしても漂う重箱感

手のひらサイズ!

これが「耳掛けイヤホン」なのか「左右分離型ヘッドホン」なのかというのは単に呼び方の問題なのでさておき、そもそも平面駆動形ドライバーを自作して、その他もすべて独自設計独自製作というのがどうかしてるのだが、それもさておいて驚きはそのサウンド!

このシリーズのヘッドホンのチューニングは、去年夏の出展モデルから、初代機からある流れを受け継いで平面駆動型らしい音の広がりや透明感を意識した「川面」、逆に力強さに振ったという「水面」の2種類に分岐していたのだが、その前者「川面」にかなり近い!

その違和感の無さになぜ驚いたのかというと、既存のヘッドホンタイプと今回の耳掛けタイプには、ドライバーや全体のサイズの違いだけではなく、ヘッドホンタイプは開放型、耳掛けタイプは屋外利用を意識して密閉型という、基本構造の大きな違いがあるから。なのに音の雰囲気はかなり近い。

驚いて確認してみると、耳掛けタイプのハウジングの内部構造には工夫があるという。ハウジングのおおよそ半分は普通にドライバー背面のための容積だが、もう半分は実はドライバーの前面、耳に向けた側とつながっており、そちら側への負荷を逃がすための空気容積として使っているというのだ。そのためにハウジングの厚みは倍になってしまったが、そのおかげで密閉型でありつつもドライバーの軽やかな駆動、広がりのあるサウンドの維持に成功!

シンプルな構造での耳掛け式

3Dプリンタで出力された模様部分に金粉を入れた細工

なお製作者は遂に自宅に光造形型3Dプリンタを導入してしまい、今回のハウジングの内部パーツ、そしてハウジングに施された細工もそれを使って製作したとのこと。新機材の導入による設計熱、製作熱の悪化が心配され、そして期待される。



というわけで今回も個人的注目ポイントをランキングっぽく挙げさせていただいた。僕個人の趣味に合うアイテムの充実度という意味では、このところのイベントで実は一番だったかもしれない。この界隈、今年もまだまだ楽しみだ。

高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域 バックナンバーはこちら

前へ 1 2 3 4

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE