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高い消音効果の最新ノイズガード搭載

ゼンハイザー「PXC 550 Wireless」レビュー。Bluetooth/ノイキャン/DAC搭載の超多機能機

公開日 2016/11/21 11:00 山本敦
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Captuneアプリのメニューをもう少し詳しく紹介しておこう。イコライザープリセットの音楽ジャンルは8種類。7バンドEQのスライダーを調節して、ユーザーが好みのカスタマイズ設定を保存しておくこともできる。サラウンド効果が得られるエフェクトモードも、プリセットされているClub/Movie/Speechのほか、任意にチューニングがアレンジできるDirectorを設けた。

7バンドイコライザーを搭載。プリセット設定のほかユーザーのカスタム設定値も保存して繰り返し使える

ヘッドホンの操作は音声ナビゲーションがサポートしてくれる。日本語にも対応しているうえ、海外ブランドの製品にありがちなたどたどしい感じではなく、とても流暢な日本語で語りかけてくれるので使っていて違和感がない。アプリから音声ナビゲーションをオフにすることもできる。

音声ガイドの言語設定やSmart Pause機能のオン・オフなどアプリから詳細を設定する

装着感はヘッドバンドを少しタイト気味にして、柔らかいイヤーパッドで側圧と遮音性のバランスを上手にチューニングしている印象。長時間使っていても疲れを感じにくかった。

クッション性の高いイヤーパッドにより長時間装着時の負担を軽減する

コンパクト設計のヘッドホンをキャリングケースから取り出して、イヤーカップを回転させると「カチッ」と鳴って電源がオンになる。音楽を聴き終わったりヘッドホンを肩にかけて身に着けたい時など、イヤーカップをフラットな位置に回転させると電源がオフになる。ヘッドホンを頭から着脱したときに、音楽再生を一時停止・再開する「Smart Pause」機能はCaptuneアプリからオン・オフが選べる。

ノイズキャンセリング用のほかに、通話の音声をピックアップするために3つのマイクがビルトインされている。独自のVoiceMax機能はよりクリアな通話音声を得るためのものだ。ハンズフリー通話時の受話や着信拒否も右側イヤーカップのタッチセンサーリモコンでスムーズに操作できた。

右イヤーカップの表側がタッチセンサーリモコンになっている。音楽再生やハンズフリー通話の操作に対応

内蔵バッテリーは3時間でフル充電になり、Bluetoothとノイズキャンセリング機能を同時にオンにした状態で、連続音楽再生は20時間をサポート。一般的なmicroUSBケーブルを使ってPCで充電できるのはビジネスマンにも有り難い。バッテリー残量はCaptuneアプリの画面上でパーセント表示が出せるほか、ヘッドホン本体側面に点灯するLEDランプの数で大体の残量が把握できる。PCとUSBケーブルでつないで充電しながら音楽を聴くことも可能だ。

aptX対応スマホで試聴。聴き疲れしないバランスの良さが特徴

今回はaptXに対応するAndroidスマホ「Xperia Z5 Premium」に接続して、Spotifyの音源を中心に試聴した。自宅のWi-Fiにつないで「最高音質」に設定した状態での音楽ストリーミングを聴いている。イコライザーやエフェクトモードは基本オフにした。

次ページ誇張なく自然に再現するバランス良いチューニング

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