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ロングセラーモデルがハイレゾロゴを取得

【気まぐれレビュー】編集部・小澤がこの2年、フィリップスのイヤホン「TX2」を普段使いしている理由

公開日 2016/10/19 10:07 編集部:小澤貴信
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ケーブルは絡みにくいフラットタイプを採用。通話が可能なマイク付きリモコンも備える。イヤホン本体とケーブルの接続部を柔らかいゴム性リリーフで保護することで、繰り返し折り曲げられることで生じる損傷も防いでいる。

改めて音質を確認する - クリアかつ低域も十分。聴き疲れさせないバランスも特徴

TX2の抜けの良いクリアな音だ。解像感は十分に高いが、今や強豪がひしめく激戦区である8000円〜10,000円の価格帯には、もっと解像感の高いモデルもある。TX2の美点は、むしろその抜けの良さにあると思う。詰まった感じのない、開放的とも言えるサウンドだ。だから音楽が気持ちよく聴ける。音数は多いのだが、むしろ一体感や密度に本機の長所がある。


記者が先日まで使っていたiPhone 5Sと組み合わせてまずは試聴
この抜けの良さは、アコースティック調整用のベントがうまく調整してくれているのだろう。ベントが空いていると音漏れを心配するかもしれないが、改めて確認してみたが、音漏れはしないので安心してほしい。

低域は適度な量感を持たせつつ、タイトな締まりも両立させている。低域の質感は、もっと高い価格のイヤホンともわたりあえる。やや騒音の多い環境でも、不足感を感じない絶妙な低域のバランスもいい。

ボーカルの再現も特筆すべき点だ。フィリップスは、世界各国でモニター調査を行って音の最も美味しいところを聴き取れる最大公約数的なチューニングを行うと聞いたことがある。音作りの妙という点ではすばらしい。

具体例も挙げてみよう。ザ・スミス「There is A Light that Never Gose Out」を聴く。ダイナミックドライバーらしい、自然で一体感のある音。バンドサウンドには適度に厚みがあり、かつ、オーバーダビングされる複数のギターのフレーズもしっかりと聴き分けられる。一体感があるが、ボーカルはしっかりと浮かび上がる。低域のバランスも、ロック的なサウンドにちょうどいい。適度な膨らみを持たせつつ、タイトなのだ。ギターのリバーブの広がりも自然だ。

イヤホンジャックのないiPhone 7に機種変更してからは、Lightningアダプタ経由でAudioQuestのUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「DragonFly Red」と組み合わせて使っている

いわゆるエレクトロ/打ち込み系との相性も良い。Metronomy「The Bay」を聴くと、ベースラインの最低域の音階がしっかりと聴き取れつつ、量感や音圧も確保してライブ感も楽しめる。中低域のメリハリや音離れの良さのおかげで、音楽のグルーヴも心地良い。

音楽ストリーミングサービスで提供されているプレイリストを聴き流す際、ビットレートとは関係なく、そもそも音質がイマイチという曲も少なくはない。ある種のモニターライクなイヤホンでは、そういう曲がちょっと耳障りに聞こえて興ざめすることがある(音楽は素晴らしいのに!)。しかし、TX2はそういう心配もない。Hi-Fiな曲はHi-Fiに、録音の悪い曲は適度にまとめて聴かせてくれる。この辺りにもフィリップスならではの音づくりのうまさを感じる。

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