デスクトップオーディオやヘッドホンに効果抜群
快適オーディオにはチェアも重要! ネットで話題のAKRacing「Pro-X」をテスト
編集部:小澤貴信
2016年01月18日
■大型ヘッドホンを付けてもたれても頭を動かせることに感動!
次にヘッドホンリスニングを試してみた。普段からヘッドホンを聴いている方なら経験があると思うが、大型のヘッドホンをしたまま寝転ぶというのはなかなか難しい。ヘッドホンが邪魔になって頭が動かすことができないのだ。ヘッドレストがない椅子やソファなら問題ないのだが、頭をどこかにもたれてリラックスしたい衝動にも駆られる。このジレンマを、筆者はこの数年抱え続けてきた。
だから、このAKRacingには非常に期待していたのである。プロゲーマーは、たいていゲーミングヘッドホンを付けてプレイを行っている。きっとヘッドホンとの相性も良いのではないだろうかと。
実際に試してみると、果たして期待通りだった。Pro-Xのヘッドレストはサイズが適度にコンパクトなので、頭をしっかりと保持しつつも、大型ヘッドホンがヘッドレストにぶつかることがない。ヘッドレストで頭部に高さが出るので、背もたれ側にヘッドホンがぶつかることもない。頭部の可動範囲はそれほど大きくはないが、それでも頭を多少でも傾けることができるのはうれしい。
ぐっと倒した背もたれに体を預け、リラックスして聴くと、ヘッドホンの音がいつもより上質に聴こえたのは気のせいだろうか。また、普段仕事をするときには頭への負担が大きいと気が散るのでイヤホンを使うことがほとんどなのだが、Pro-Xではヘッドホンをしたままヘッドレストに頭を預けることができ、かつヘッドホンをしたまま安定した姿勢を負担なく保てる。これならば、ハウジングの大きなオープン型ヘッドホンで音楽を聴きながら仕事をすることも可能だ。
■超快適な「デスクトップシアター」が目の前に現出した
ここまで快適ならばと、最後に試してみたのはデスクトップシアターだ。今回のような42型テレビは実際のデスクトップでは現実的ではないだろうが、20型台の4Kモニターを使って至近距離で映画を楽しむと、意外なほど没入感が得られる。Pro-Xに座ってディスプレイと対面すると、さながら「デスクトップシアター」が目の前に現出する。部屋を暗くし、背もたれを180度近くまで倒して、映画を楽しむのもいいだろう。長時間座っても疲れない座り心地は、映画鑑賞にも持ってこいだ。
AKRacingのPro-Xに座って、デスクトップオーディオを楽しんでみたら、座る環境が、快適なリスニングを行う上で思った以上に重要であることに気付かされた。
コンピューターとディスプレイを前にして、シビアな戦いを続けているアスリートゲーマーに向けて作られた配慮は、そのまま我々AVファンにとってもベネフィットとなる。ヘッドホンやデスクトップオーディオ、そしてデスクトップシアターを快適にしたいなら、Pro-Xの導入を検討して損はない。
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