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<短期集中連載第3回>

AVオンチのデジタルライターが挑戦!低予算ホームシアターを構築する − 完成、そしてスタート編

公開日 2015/10/08 10:30 コヤマタカヒロ
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プロジェクターの映像を100インチスクリーンに投影する!

スクリーンの設置ができたことで一気にホームシアターの完成が近づいた。しかし、実はこの段階ではまだプロジェクターは購入していなかった。これは前回も書いた通り、エプソンのプロジェクター“dreamio”「EH-TW5200(関連ニュース)」が発売から2年以上が経ち、後継モデルが登場する可能性が高いと読んだためだ。

そこでそれまでのつなぎとして、野村ケンジ氏より、お古のプロジェクターをしばらくの間お借りした。JVC「DLA-HD1(関連ニュース)」という2007年に発売されたモデルで、当時の価格は70万を超えるフラグシップモデルだ。

プロジェクターをスクリーン反対側にある壁側面の棚の上に設置。10mのHDMIケーブルも用意し、AVアンプと接続する。早速、プロジェクターの電源を入れて、画面を映し出す。

DLA-HD1はすでに8年前のモデルということもあり、ランプ光源が強くなるのに若干時間が掛かったが、ゆっくりとスクリーンにBDレコーダーの画面が映写されていく。この家に引っ越してきてから、ずっと思い描いていたホームシアターが完成した瞬間だ。

10mのHDMIケーブルを用意。これでAVアンプからプロジェクターまでを繋ぐ

壁側面に設置したエレクターの最上部にプロジェクターを配置した

後は、プロジェクターのレンズシフト機能などを利用して、スクリーンへの投影位置を設定していく。残念ながらこのモデルは台形補正機能がないため、側面壁に設置したプロジェクターからの投影ではわずかに斜めになってしまった。これはプロジェクターの設置位置を変えるか、台形補正機能を搭載するプロジェクターに買い換えることで対応することになりそうだ。

「DLA-HD1」から映像を映し出したところ。プロジェクターの位置関係上、画面が若干斜めなのは今後の調整課題のひとつ

真のホームシアター作りはここから始まりのようだ

こうしていったん完成したホームシアター。実際にできてみると、まだまだ課題は多そうだ。そうこうしているうちに、予想通りエプソンから「EH-TW5200」の後継モデルとなるプロジェクター“dreamio”「EH-TW5350(関連ニュース)」が発表された。

前モデルと比べて輝度がアップしたほか、さらにスマートフォンやタブレット端末と直接接続できるWi-Fi機能も搭載するなど、日頃デジタル系ガジェットを追っている筆者にはピッタリのプロジェクターといえそうだ。また、台形補正機能なども備えているので、現在プロジェクターを設置している場所からでもまっすぐな映像を表示できるだろう。近々にこのプロジェクターを購入することになりそうだ。

EH-TW5350は輝度、コントラスト比が高く、真っ暗にできない著者宅のホームシアターなどに適しているといえる

また、5.1chサラウンドシステムを作るためには、センタースピーカーとサブウーファーも用意する必要がある。将来的には7.1chもしくは、Dolby Atoms対応あたりは目指したいところだ。

シアターシステム以外の部分でも課題は多い。1つは防音だ。工事が必要なレベルは対応できないものの、住宅街に住んでいる以上、ある程度の防音対策は求められる。また、同時に部屋の側面にある窓の遮光も考えたい。遮光性の高いカーテンを使っているものの、昼間にプロジェクターを使うと外光の漏れが気になるところがある。

このほか細かな部分では、プロジェクターを使わないときはAVアンプからの映像を液晶テレビに出力しているのだが、このHDMI分岐があまりうまくいっていない。映像にノイズが乗ったり、一瞬切れるといった症状が希に起きるのだ。原因がHDMIセレクターなのか、HDMIケーブルなのかテレビ側なのか、この特定にも時間が掛かりそうだ。将来2系統のHDMI出力を搭載するAVアンプに買い換える必要があるのかもしれない。

とはいえ、筆者のホームシアター生活はプロジェクターDLA-HD1+100インチスクリーン+4chスピーカーでスタートする。とはいえ、スクリーン以外のシステムはこれからも変わっていきそうだ。今後また機会があったら、システムの強化、改善についてレポートしたい。

(コヤマタカヒロ)

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