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<短期集中連載第1回>

AVオンチのデジタルライターが挑戦!低予算ホームシアターを構築する

2015/06/24 コヤマタカヒロ
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数年前、家を買いました。小さいながらに自分だけの仕事部屋も作りました。自分の部屋がある。そうなったとき、男なら一度は夢見るのが、マイルームシアターではないでしょうか。大画面で映画を楽しんだり、大好きなアーティストのライブを楽しむ。これって至福の時間ですよね。

本連載では、AVに疎いデジタルライターが自分の部屋をホームシアター化していくその工程を綴っていきたいと思います。正直言って、このPhile-web読者の皆様からすると、初心者向き過ぎて鼻で笑ってしまう部分もあるかもしれませんが、AV関連製品のファンや、そしてホームシアターを楽しむ人の裾野を広げる企画だと思って付き合って頂けますと幸いです。


初心者の疑問その1:ホームシアターのために必要なモノを整理する

いつかホームシアターを持ちたい、そう思っている方は多いだろう。筆者もその一人。しかしそのための準備などは特にしていたわけでもなく、これまでは映画やライブ、スポーツなども40型クラスの液晶テレビで楽しんできた。数年前に、仕事も絡んでスピーカーを導入したことで音には目覚めたのだが、リビングには小さい子どもがいるためスピーカーを設置するには至っていない。

そこで、リビングではなく自室をホームシアターにすることにした。スクリーンは仕事部屋入り口横の壁だ。細長い部屋なのだが、この面の横幅が250cm超あるため、ギリギリ100インチクラスのスクリーンが置けることがわかった。スクリーンが置けるのならシアターが作れる、そう考えるのが初心者のいいところ。早速プランを練ることにした。

筆者宅の書斎の壁。現在42型の古いレグザがほぼゲーム用で置いてあるが、この前にスクリーンを設置したいと考えている

まずはホームシアターを作るにあたり最低限必要なものをリストアップしてみた。シンプルに考えると、この6つが必要なようだ。

1. プロジェクター
2. スクリーン
3. アンプ
4. スピーカー(複数)
5. プレイヤー
6. 各種ケーブル

しかし、プロジェクターといっても製品の数は多く、また価格の幅もすごい。製品の選び方も正直わからない。そこで初心者がホームシアターを作るに当たって必要なモノについて、ヨドバシAkibaのホームシアター担当である鈴木裕也氏にお話を伺った。

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba マイホーム商品・オーディオチーム 鈴木裕也氏

まず最初に聞きたかったのがプロジェクター選びだ。初心者が買うならどのクラスがいいのだろうか。

「初めての方におすすめしたいのは、フルHDタイプのプロジェクターです。例えば、エプソンの“dreamio”「EH-TW5200(関連ニュース)」は非常に明るくて、キレイに映像を表示できます。さらに80型スクリーンとのセットモデルもあります」(鈴木氏)

エプソン “dreamio”「EH-TW5200」

鈴木氏によると上位クラスとなる4Kプロジェクターは、安くても30万円超と非常に高価。残念ながら筆者もこの予算は出すことができない。しかし、上記モデルなら10万円を切る予算で入手可能。設置場所の都合上、筆者宅ではセットスクリーンは選ばないが、80型の立てかけ型で問題の無い方には、非常に魅力的なモデルといえるだろう。

スクリーンに関しては100型クラスを天井吊りにするつもりだ。しかし、そのハードルは決して低くないという。鈴木氏によると「天井吊りの場合は事前訪問をさせて頂いています。強度などが問題なければ1万円前後で取り付けできるのですが、補強が必要な場合は、5万円程かかることもあります」とのこと。

単純にその場では取り付けられたとしても、スクリーンを上げたり下ろしたりする度に天井には負荷がかかる。それに耐える強度が必要だ。自分で取り付ける場合は、自宅の図面などもチェックした上でしっかりと強度を確保したい。

次ページ続いて、ハードルとなるアンプ選び

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