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音楽ファンのための “ネットオーディオ” 完全ガイド【第4回】ライブラリを構築する

2015/01/28 逆木 一
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アルバムアートへのこだわり

ソフトやアプリ上に表示される美しいアルバムアート(ジャケット画像)を愛でることも、ネットオーディオの醍醐味のひとつと言っていいでしょう。これは単に画像が表示されて嬉しいというだけでなく、CDというディスクメディアがなくなってなお、音源が物理的な存在感を発揮するうえで重要なことだと思えます。

ライブラリ内のアルバムが美しいアルバムアートを伴って整然と並んでいる様を眺めることには、それだけである種の楽しさがあるのではないでしょうか。

アルバムアートが美しく並ぶライブラリ


こうしてアルバムアートを楽しむのもネットオーディオの魅力のひとつだろう

さて、「ネットオーディオではソフトにアルバムアートが表示される」とは言っても、もちろん「存在しないものを表示する」ということはできません。そして「どのように表示されるか」ということも、使うソフトによって異なります。

ソフトによっては独自の情報として音源にアルバムアートを付加するものもありますが、基本的にアルバムアートもタグとして音源に付加する必要があります。前回の記事で見たように、コーデックとソフトの組み合わせによってはタグが機能しないこともあるため、アルバムアートはタグとして付加すると同時に、同じ画像ファイルを音源フォルダに置いておく方がよいでしょう。

また、「Aというコントロールアプリではアルバムアートが綺麗に表示されるがBではイマイチ」という話がありますが、これもアプリによる違い云々を語る前に、まず高品質なアルバムアートが音源に付加されている必要があります。アプリによって表示に差があるのは事実ですが、そもそも付加されている画像以上の画質で表示されることはありません。

一例としてLUMIN Appを見てみましょう。LUMIN Appは縦・横画面のどちらでも、iPadの画面解像度をフルに使って再生中の音源のアルバムアートを表示可能なコントロールアプリです。アルバム一覧のサムネイル表示ではあまり差が見えずとも、拡大すれば、一目瞭然です。

サムネイルのサイズではアルバムアートの画質差はそれほどわからないが・・・


タブレット一杯に表示するとその差は如実になる


拡大して比べてみると、画質にこれだけ差がでている

付加されているアルバムアートが高品質(高画質・高解像度)であれば、どんなアプリを使おうと、サーバーソフトの側で画像のリサイズ等をしていない限り、そのアプリに応じて最高の表示が得られます。一方で、付加されているアルバムアートが低品質(低画質・低解像度)だった場合、どんなアプリを使ったところで、表示される画像は低品質のままです。

アルバムアートが表示される/表示されない、画像が綺麗/汚いを言う前に、音源に高画質な画像をアルバムアートとして付加する、という基本をしっかり押さえる必要があります。

美しく使いやすい、自分にとって理想のライブラリを目指して

新たに音源が増えていく限り、ライブラリの構築に終わりはありません。ライブラリの構築にあたっての「自分ルール」にも、絶対的な正解というものはありません。タグ、フォルダ構造、アルバムアートなど、把握すべき内容も多岐に渡ります。

しかし、ネットオーディオの真価たる「快適な音楽再生」を実現するために、取り組むだけの価値はあります。

ライブラリ構築の根底にあるのは、ひとりひとりのこだわりです。

こだわりを持って妥協せず、時として上手に割り切りながら、美しく使いやすい、自分にとって理想のライブラリを構築していってください。


次回からは、いよいよデジタルファイル音源を得るための実践です。


連載目次
第1回「まず『音源』ありき」
第2回「タグについて理解しよう」
第3回「コーデックの基礎知識」
第4回「ライブラリを構築する」
第5回「音源の入手方法(1) CDのリッピング」
第6回「音源の入手方法(2) 配信サイトからのダウンロード」
第7回「PCオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」
第8回「PCオーディオで楽しむ(2) USB DACを活用する」
第9回「PCオーディオで楽しむ(3) 色々な再生ソフト」
第10回「PCオーディオで楽しむ(4) オーディオルームとPCの親和性」
第11回「ネットワークオーディオで楽しむ(1) 基礎知識」
第12回「ネットワークオーディオで楽しむ(2) サーバー」
第13回「ネットワークオーディオで楽しむ(3) プレーヤー」
第14回「ネットワークオーディオで楽しむ(4) コントロール」
第15回「様々な再生方法」




逆木 一  SAKAKI Hajime
オーディオ・ビジュアルという趣味を愛し、ピュアオーディオとホームシアターの幸せな融合を目指して日々邁進中。ここ数年はネットワークオーディオという方法論に大きな可能性を見出し、その魅力を浸透させるべく活動。音展2014にて「ネットワークオーディオで実現する快適な音楽再生」という講演を実施するなど、活動の場を広げている。
■ブログ「言の葉の穴」http://kotonohanoana.com/

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