機能や画質、音質を徹底比較

ガチンコ対決!パイオニア「BDP-LX88」vs OPPO「BDP-105DJP」

山之内 正

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2014年12月18日
音楽を聴くスタイルはどんどん多様化しているが、映像ソフトの主役は依然としてブルーレディスクだ。画質・音質、使い勝手、ラインナップどれをとってもBDを超えるメディアはなく、この先もしばらくはBDが重要な役割を果たし続けるだろう。CDプレーヤーからネットワークオーディオプレーヤーへの切り替えや買い増しはあり得ても、BDプレーヤーを手放すという選択肢はありそうもない。むしろ手持ちの製品が買い替え時期を迎えたなら、次作はさらに良い製品を選びたいと考えるのが普通だ。

PIONEER「BDP-LX88」(上)とOPPO「BDP-105DJP」(下)

ところが、残念なことに高級BDプレーヤーの選択肢はあまり多くない。ユニバーサルプレーヤーに各社が集中して力作を投入したのはかなり前のことで、それ以降はモデルチェンジの機会がめっきり少なくなってしまった。BDはハードとソフトどちらも進化が速いので、5年以上前の製品だと機能や動作レスポンスに不満が募る。そろそろ新製品を導入したいという人は少なくないと思う。なにを隠そう筆者もその一人だ。

そんな期待を持つ私たちに最近朗報が届いた。パイオニアが前作BDP-LX91から6年ぶりにフラグシップ機「BDP-LX88」を投入したのである。4Kテレビや4Kプロジェクターが浸透し始めた時代にあえて現行BDの真価を問う力作であり、その性能には画質と音質にこだわるマニア層から熱い期待が寄せられている。

一方で、国内メーカーによるハイエンドモデルが不在の間、ユニバーサルプレーヤーのなかで随一の人気を誇ってきたのがOPPOのBDP-105DJPである。多様なディスクメディアとファイル再生に対応する万能モデルとして評価を得ている。今回用意したのは最新の画質改善技術「Darbee Visual Presence」を積む最新仕様のモデルで、同社ラインナップの頂点に位置する製品だ。

パイオニア BDP-LX88(左)とOPPO BDP-105DJP(右)。人気・注目度ともに高い両モデルを比較検証した

パイオニアから6年ぶりに登場したハイエンドモデルBDP-LX88と、ここ数年BDプレーヤーのリファレンスとして定評を得てきたOPPOのBDP-105JP。105DJPの予想実売価格が18万円、LX88の税抜価格が27.8万円と、価格差は小さくない。しかし、ハイクオリティなBDプレーヤーを導入しようと考えたとき、この2モデルの傾向のちがいはAVファンにとって気になるところだ。そこで今回は、現時点での高級BDプレーヤーの代表的な選択肢として、価格帯が若干異なる両モデルの画質・音質を比較していきたい。

目次
再生できるメディアや入出力インターフェースの違いは?
筐体の作り込みは?
画質を比較:BDP-LX88編
画質を比較:BDP-105DJP編
音質を比較:BDP-LX88編
音質を比較:BDP-105DJP編
ネットワーク再生の操作性をチェック


再生に対応するメディアをチェックする

最初に対応メディアと入出力インターフェースから見ていこう。BDP-LX88は、ディスクメディアはBDP-LX91で非対応だったSACDをサポート、DVDオーディオも含む高音質音楽ディスクへの対応を果たした。OPPOは後発だけあって105DJPよりも以前のモデルからSACDとDVDオーディオの再生に対応しているので、BDやDVDを含むディスクメディアの対応範囲はほぼ互角と言っていい。

BDP-LX88のファイル再生はUSBメモリーとDLNAベースのネットワーク再生に対応し、どちらも最大192kHz/24bitのFLAC/ALAC/WAV/AIFFとDSD(2.8MHz)まで再生できる。ただし、AVアンプのSC-LX88とは異なりUSB-DAC機能を積んでいないし、同社のネットワークプレーヤーと比べても機能は絞り込んでいることがわかる。

一方、OPPOの105DJPは、ネットワーク再生やUSBメモリー再生が可能で、最大192kHz/24bitのFLAC/ALAC/WAV/AIFFとDSD(2.8MHz)まで再生できる。さらにはUSB-B入力を搭載し、USB-DACとしても利用できることも大きな特徴で、5.6MHzのDSD信号の再生にも対応する。メディアとファイルの対応範囲は非常に広く、まさにユニバーサルの名に恥じない充実ぶりが目を引く。さらに本体前面には、ヘッドホン出力も搭載している。

■アナログ出力をチェック。マルチチャンネルへの対応は?

BDP-LX88は待望のSACDに対応したが、アナログ音声出力はステレオのみ。SACDやBDのマルチチャンネル出力を取り出すためにはHDMI端子を利用し、AVアンプで鳴らすのが唯一の手段となる。ESS社製のES9018Sという音質に定評のあるDACを積んでいるので、アナログでもマルチチャンネル信号を出力して欲しかった。

BDP-LX88の背面部

一方のOPPOは同じES9018Sをステレオ出力とマルチチャンネル出力に1基ずつ採用、マルチチャンネルのアナログ出力も可能となっている。ステレオ専用出力は同DAC を専用に用いているのに対し、マルチチャンネル出力はそもそも8ch構成のES9018Sを1基でまかなう構成となり、性能差が生じる可能性はある。しかし、マルチチャンネル再生時には、ステレオ専用出力のL/Rとマルチチャンネル出力のL/R以外の出力を併用する、という使い方も可能だ。

BDP-105DJPの背面部

いずれにせよ、アナログのマルチチャンネル出力を積んでいることは評価でき、筆者のようにアナログ接続でSACDのマルチチャンネル音源を再生している場合はOPPOの装備は魅力的だ。なお、2機種ともステレオ出力はRCAのアンバランス出力に加えてXLRのバランス出力があるので、再生システムのアンプが対応しているならバランス接続を試してみることをお薦めする。また、どちらの製品も映像出力は2系統のHDMIのみで、アナログ映像出力は積んでいない。

筐体の作り込み度や画質をチェック

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