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<山本敦のAV進化論>

Android Wearの使い勝手を「LG G Watch R」で検証。AV機器との連携もチェック

公開日 2014/12/04 08:00 山本 敦
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Android Wear対応アプリは現在増殖中
「Wear Mini Launcher」はとても便利なランチャーアプリ。通常は時計にインストールされているアプリを呼び出す際、キュー・カードをスクロールして幾つかの手順を踏まなければならないので面倒だが、これを入れておけば、ホーム画面を表示した状態で画面を右にスワイプするだけで透過表示のランチャーが立ち上がり、アプリへのアクセスがグンとスムーズになる。

「Google Keep」は音声入力にも対応しているので、気がついたことを時計に話しかけてメモしておけば、スマホ側のアプリにもテキストとして記録される。ほかにもツイッターの入力や閲覧に便利なアプリ「Twitwear」やAndroid Wear対応が完了している「LINE」も定番アプリだ。

便利な「Wear Mini Launcher」。LG G Watch Rでは快適に使えたのだが、ソニーのSmartWatch 3では使用できないようだ



「LG G Watch R」は時計として自然で高級感のあるデザインを実現したスマートウォッチだ。本体の質感、画面の美しさやベルトを交換してルックスをカスタマイズできる柔軟さがとても良い。本体色のブラックはファッションとのコーディネートもしやすいので手堅いカラバリだが、ぜひ他の色も展開して欲しい。またこの辺りはAndroid Wearの技術仕様や本体の操作性とのトレードオフにもなるところだと思うが、女性向けにはもう少しコンパクトサイズな時計があっていいと思う。

Android Wearそのものはモバイル端末との連携を主眼に置いたコンパニオンデバイスとしての色彩が強い。だから、AV系の機能については今のところリモコン操作や通知の連携がメインで、スマートウォッチ単体でAVコンテンツをガンガン楽しむというものでは無さそうだ。実際に内蔵メモリーに音楽ファイルを保存してBluetoothで聴くとなると、バッテリーの持続時間がフル充電から数時間ほどに制限されるので遠出には不向きだ。

ただ、ジョギングやトレーニングの際にスマホやiPodを持たずに腕時計とイヤホンだけで身軽に音楽が聴ける利便性は高い。シチュエーションによっては、音楽や動画を楽しむ際の利便性を何倍にも高めてくれるポテンシャルを持っている。将来的にバッテリーの持続時間が伸びてくれば、スマートウォッチ単体で動画や写真などが見られる手段も増えて、スマホやタブレットで未開だったモバイルライフが拓けてくるかもしれない。

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